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- 2025/5/25 0:54
- 造林浪漫
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- 造林業は気長い仕事。
結果が目に見えるまでに30年~50年、樹木によっては100年以上も先になる。
苗を植え、
6年~8年間、植えた苗木の周りの草刈りをして、
台風や降雪で苗木が傷まないようにしてあげて、
8年目以降は混んだ枝落としをし、
木々を『山』に仕上げる。
桜の木の花束に仕立てる作業で、
幼い私に父がよく話したのは
「桜は伐採されないからな」だった。
杉は商品だから伐採し出荷される。
私は…造林のルールは分からないが、
桜は伐採出来ないルールがあったのかもしれない…。
今朝の電話で父が植樹計画をしてると話し…
ふと…沢山のツツジを育てていた事を思い出し…
父「植樹は、子、孫の為に植えるんだと森林組合の人が言っていた。
林業は伐採し出荷までが仕事で、造林は山を作ることが仕事。
林業の為にも、植樹はしなくてはならないんだ」と。
…子、孫の為にも…。
…あぁ父はロマンチストだったな…。
山師やけどな(笑)
すぐ山の価格を電卓入れちゃうけどな(笑(笑)
…自分がこの世を去り、
いつの日か思い出したように山を見に子孫である私達が行った時に
ツツジの木の群生で私達を向かえ入れようと、考えたのだろうか。
宮崎を発つ数日前、
父と母と私の3人で出掛けた。
最後の最後に見に行ったのは…
ツツジの公園だった。
………
私には分かるだろう、と
自分がこの世を去り、私達がツツジの群生に驚く顔を直に見る事が叶わないと知りながら
驚愕の顔を想像しては
ワクワクと苗木を作っていたのだろう…
山を花木で花束に仕立てるのは、
父の隠してる技だ。
私だけは知っている。
桜の手入れに連れて行かれていたから。
………
自分がこの世を去った未来を描く造林業は
浪漫がある業種だと
改めて想う雨の夜………
- 造林業は気長い仕事。