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- 2011/9/22 13:31
- いねむり先生
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- 「いねむり先生」伊集院静 著を読んだ感想です。
作品は伊集院静氏と故阿佐田哲也氏との交流を描いた自叙伝的な作品です。
伊集院静氏は妻(夏目雅子)に先立たれ自暴自棄な生活を送っていた。
ある日、知人の紹介で阿佐田哲也氏と出会う。
阿佐田哲也氏はご存知の方も多いと思うが「麻雀放浪記」の作家であり、本名の色川武大でも「離婚」で直木賞を受賞している。
やはり阿佐田氏と言えばギャンブル。
伊集院氏と競輪の旅に出るが旅先で色々な人に出会うが、阿佐田氏の人柄だろうみなが彼を慕う。
そして、旅を続け阿佐田氏と交流を深めていくと彼のすさんだ気持ちも和らいでゆく。
阿佐田氏の奥深い優しさが、彼の心に深く浸透してゆく。
阿佐田氏は人を惹きつけるある種のオーラがあるようだ。
本人曰わく「八方美人なんだ」と言う。
多くを語る人物ではないが細やかな優しさがよく分かる。
私も阿佐田哲也氏を崇拝している1人だ。
「麻雀放浪記」は私の読んだ青春小説の中ではピカイチである。
阿佐田氏のギャンブル哲学は、相撲で例えると9勝6敗を狙え。
8勝7敗では寂しい。
10勝を狙うと無理が出る。
ギャンブルを長く続けるには無理をせず、ほどほどに勝つのが秘訣のようだ。
そんな好漢の阿佐田氏も病魔には勝てなかった。
享年60歳。
太く短い人物だった。
私も若かったんだろう「麻雀放浪記」の主人公の坊や哲也に本気で憧れ、麻雀に没頭した時期があった。
やはり本物にはほど遠く、遊びの範疇を超えられなかった。
ギャンブルを生業(なりわい)にする覚悟もなかったと思う。
まあ、それで良かったと思ってはいるが。
しかし、今でも時々、博打虫が騒ぐ。
久しぶりに仲間を集めて打ってみたくなった。
ハコテンのテルとは俺の事だぁ~!(笑)
- 「いねむり先生」伊集院静 著を読んだ感想です。