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- 2011/9/9 12:35
- 猫鳴り
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- 「猫鳴り」沼田まほかる著 を読んだ感想です。
信枝は四十路になり初めての子供を妊娠したが、流産してしまった。
毎日が憂鬱で煩わしい。
そんな時に、庭に子猫の鳴き声がした。
信枝は飼う気力もわかず子猫を捨てに行くが、なぜか傷だらけになりながらも信枝の庭先に戻ってきた。
仕方なく傷の手当てして少しの間、世話をする事にした。
やがて、傷が癒えて信枝は子猫を捨てに行くが…
作品は一部から三部に分かれていて、捨てられた子猫の幼年期、青年期、老年期と話しは移っていく。
それぞれの部で、主人公は変わるが、モン(猫の名前)が登場人物に大きく関わっている。
非常に心理描写が丁寧かつ上手く綴られていた。
先日、作者の「9月が永遠に続けば」を読んだが、サスペンス的にはイマイチの感想だったが、やはり心理描写はうまかった。
冒頭部分はかなり厳しいが、モンの老いと主人公の老いを重ねているところは心温まる文章で書かれている。
私はペットは飼っていないが、愛猫家の方がこの本を読んだら、きっとうなずくシーンや思わず涙するシーンもあるだろ。
長編ではないので比較的手軽に読める本なので、動物好きの方にはおすすめだと思う。
猫は犬と違い気ままな動物と言われている。
人間も犬型と猫型に例える事がある。
サラリーマンは犬型の方が出世しそうな気はする。
私は…
気まぐれな猫型女に振り回される犬型男かもしれない。
それもまた楽しい。(笑)
わかっちゃいるのにやめられない~
- 「猫鳴り」沼田まほかる著 を読んだ感想です。