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- 2013/2/24 19:32
- 変態女と青春男 8
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- マサヒロ「まあ頑張れ!
和子「ふふっ応援してくれるのかい?」
マサヒロ「いや、しないけどな」
和子「そう言うと思ったよ」
彼女はゆっくりと伸びをした
「ふう」
息をもらして、ニッコリと笑った
和子「君があの日、話しかけてくれなければ、こんな日もなかったんだよね」
マサヒロ「ああ、そうだな」
俺がこいつとこうやって話をするようになったのは、数ヶ月前のことだ
和子「あれが初めて、君の優しさに触れたところかな?」
マサヒロ「なんか、その言い方照れるな」
和子「君が僕の初めてを奪ったんだからね」
なんの初めてだ
マサヒロ「どんな成り行きだったか忘れたよ」
和子「それはさ残念だなぁ」
そう言って彼女は少し、顔をふくらませた
和子「僕は結構覚えてるのに」
マサヒロ「そうなのか」
和子「まあ言わないけどね」
マサヒロ「言わないのかよ」
和子「ふふっあっという間に家だね」
マサヒロ「ああ、そうだな」
和子「今日は一緒に帰ることができて、とっても楽しかったよ。また」
マサヒロ「おう、また明日な」
手を振って、別れた
なんか、濃い帰り道だったな…
マサヒロ「ただいま」
ポツンと、声が響いた
親はまあ、基本的に夜中まで仕事だしな。
妹は寝たのかな?
マサヒロ「腹減ったな」
何かあるだろうか
居間に繋がるドアを開ける
ゴツッと、何かに当たった
妹「……」
頭をぶつけたように見える、妹がいる。
マサヒロ「おう、ただいま」
妹「……どこ行ってたの」
マサヒロ「学校」
妹「なわけないじゃん。遅いじゃん、どう考えてもおかしいじゃん」
怒ってる
妹「私何時に帰ってきたかわかる?」
マサヒロ「は、はい」
妹「当てたら怒らないであげる」
マサヒロ「…おそらく四時間前くらい?」
妹「……」
あれ、合ってたか?
妹「合ってるけど不正解だよ!」
何だこの理不尽
マサヒロ「まあ、なんの俺も何の連絡もしないのは悪かったと思うけど、そこまで怒らなくても」
妹「ご飯作っといてあげたのに」
マサヒロ「おお、お腹ペコペコだから食べさせてくれよ」
妹「はぁ!?『あーん』とか絶対にしないからね!」
頼んでないが
マサヒロ「とりあえず、それはどこ?」
妹「ん」
顎で示された。酷いあつかいだ
マサヒロ「ありがとう」
妹はふいっ、とそっぽを向く
妹は怒りながらも、料理の出来を気にしてるらしく
妹「どうなの?」
と聞いてきた
マサヒロ「ああ、美味いよ」
すると、顔がにやけて『でしょでしょ』という顔になった
- マサヒロ「まあ頑張れ!