最高の酒さんとモバ友になろう!
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- 2012/1/26 23:48
- 某国の話
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- ニュース日記 について:
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国民たち「偉大なる将軍様! 万歳、万歳!」
国民の歓迎に満足しながら視察をする将軍だが、その中に1人だけ万歳していない女の子を見つける。
女の子は将軍の顔を見上げ、ニッコリと笑う。
女の子「ほら、可愛いでしょ」
女の子の腕の中には子犬がいる。
将軍「可愛い猫だね、お嬢ちゃん」
女の子「犬だよ?」
恥ずかしさのあまり怒り狂う将軍。
黒い背広の男たちが現れ、女の子から犬を取り上げペンキを塗りたくり、髭を描いて猫に見立てる。
泣き出す女の子をよそに上機嫌で去っていく将軍。
その一部始終をある青年が見ていた。
その日の夜、労働を終えて1杯飲もうと酒場に立ち寄る青年。
青年がポケットから取り出したなけなしの硬貨1枚を見て、グラスに半分だけ酒を注ぐ店主。
青年「畜生! 朝から番まで働いても1日1食メシを食うのが精一杯だ!」
声を荒げながらカウンターに拳を叩きつける青年に、他の客の視線が集まる。
店主「おい、口を慎みな」
青年「たまに酒を飲みたくなっても、これっぽっちじゃ酔えやしない‥‥俺は何のために生まれ、何のために生きているんだ!」
店主「お前が生きていられるのは、他でもない偉大なる将軍様のおかげなんだぞ」
青年「はっ、偉大!? 将軍は犬と猫の区別もつかないんだぞ!」
店主「いい加減にしろ!」
青年「いいか、よく聞け! 将軍はアホだ!」
その瞬間、静まり返った店内に黒い背広の男たちが押し掛けてくる。
男たちに殴られ、捕らえられて乱暴に連行されていく青年。
数日後、青年は裁判にかけられた。
裁判長「判決を言い渡す! 被告を収容所での強制労働52年の刑に処す!」
青年「ご、52年!? あんまりだ、俺はただ他愛もない愚痴をこぼしただけじゃないですか!」
裁判長「他愛もない愚痴‥‥?」
青年を睨みつける裁判長。
裁判長「いいか、お前は公衆の面前で絶対に口にしてはいけないことを言ったのだ。 将軍様を侮辱したことを認めないつもりか!」
青年「いや、その通りですが裁判長‥‥」
裁判長「将軍様を侮辱した罪で懲役2年」
青年「それは仕方ありません‥‥けど、残りの50年って何なんですか!?」
腑に落ちず詰め寄る青年の問いに対し、裁判長はニタリと笑って答えた。
裁判長「国家機密を漏らした罪だ」
※この話は多分フィクションです。