♂ﾈｶMAX♀さんの日記

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- 2014/9/30 23:25
- ココロ
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- 小学生の頃。
  
  少しだけ憧れてた先輩がいた。
  笑うと八重歯が可愛くて
  人の悪口など言わない
  すごく気持ちのイイ人だった。中学では会わなかったが、私が高校生の頃に地元のイベントで顔を合わせることとなり、相変わらずの八重歯といつも笑顔で楽しそうな先輩に少なからずトキメキを感じていたのは否めなかった。
  
  そんな青い記憶も忘れてしまうほどの年月が経ち、お互いがすっかり大人になっていたある日、コンビニで偶然遭遇。
  
  ついつい立ち話。
  しかしココはコンビニである。
  それでも３０分は話していたと思う。
  
  登頂部が少し残念になってはいたけれど、あの可愛らしい八重歯は健在で、でも笑顔は疲れているように見えた。
  
  連絡を取り合おうとすることもなく、ただただ昔話に花を咲かせただけの一時だった。
  
  その数ヵ月後、先輩とは小学校で会うことになった。学年は違うものの、お互いの子供が母校である同じ小学校にいた。
  
  小学校の行事があるたびに仕事のことや子供のことなどを話していた。
  一緒にＰＴＡ役員もしていた。
  今年、先輩は第２子が産まれたそうで、自営だと言う仕事をまた頑張らなくては、と嬉しそうに言っていた。
  
  最後に会ったのは今月の子供たちの運動会。赤ちゃんも一緒に来ていたし、奥様にもご挨拶させていただいた。
  
  再会した時の疲れた笑顔ではなく、楽しそうな、昔を思い出すような、思わずこちらも笑顔になってしまうような、八重歯の笑顔。
  
  私の記憶に残る、最後の先輩の顔。
  
  ご冥福をお祈り致します。