Ｍｸﾝ★さんの日記

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- 2008/11/19 22:01
- 神の手を持つ男
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- 夜になり昼間は光を失っていた街に、華やかさが戻り光と人が賑わう街になｯていた
  その場所から少し離れた場所に
  急遽友達2人と俺はよびだされた
  「遅い!!」
  そうどなるのは、昔からの大先輩である中村一男である
  「すいません」
  3人がそれぞれ言い放った
  「で、急にどないしたんですか？」
  友人の尾野惇也が言った
  「俺はな、ずｯと考えてた。俺は何をしたらいいのか、天命は何かと…。そして、答えが出た！これや!!!」
  と言い、後ろを向いた
  中村が向いた先には
  小さなﾃﾅﾝﾄがあり、そのﾃﾅﾝﾄの前には露出用の看板があった
  俺はその看板に近づき目を見開いた
  そこには
  　
  神の手を持つ男
  中村一男　
  あなたをﾃﾒｺで天国へ導きます
  一回　1000円
  　
  と書かれていた
  俺と惇也ともう一人の友人大里晋輔はお互いを見た
  　
  コイツ絶対アホや！
  　
  惇也も晋輔もそう思ったのだろ
  口元が半分にやけかかｯているのを先輩の手前、必死で我慢してるのが分かる
  そういう俺も笑いを我慢するのに必死だ
  「で、今日お前達に来て貰ったのは、ｵｰﾌﾟﾝ記念に客引きをして貰おうｯと思ってな」
  　
  ｵｰﾌﾟﾝ記念の意味が分からん!と思いつつ
  ふと隣をみると晋輔はまだ笑いを堪えている
  「えｯ客引きって？」
  意味はわかっていたがとりあえず聞いてみた
  「今日この店を開ける。俺は絶対の自信を持っているけど客が入ｯて来てくれるか分からん。い-ものでも宣伝効果が薄いと売れへん!俺には宣伝費がない、唯一できる宣伝と言ったら体験者による口コミや!!お前らは面がいい、その面て客を呼んで来て欲しい。客さえ入ればﾘﾋﾟｰﾀ-にもなるし広がる自信はあるんや」
  中村は空を見上げながら語っている
  俺は惇也の方を見て
  (コイツアホやで)
  と口パクで言った
  惇也は頷き、人差し指を中村に向け、その手を自分の頭に持っていきクルクルと回して手を開いた
  「ｯてことで行ってきてくれ!!我が同士よ」と、突然中村はこっちを向いた
  惇也は慌てて手をおろした
  3人はそれぞれ頷いた
  それを確認した中村は店の中に入って行った
  「アイツ絶対アホやで!こんな恥さらしなこと熱く語れるのん世界広しと言えどｱｲﾂぐらいやで」
  晋輔はそう漏らした
  「本間やで、で、どないするよ」
  惇也が皆に問いかける「アホになることによｯて見えてくるものが世の中にはある」
  俺はそういい放ち、続けざまに
  「俺はやる」と言った