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- 2010/1/24 8:08
- ある猫のはなし
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< これは他のSNSで2008年の10/21に書いた日記…モバで保存したくてもってきた…>
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その猫はうちの近所のお寺の角っこに座っていつも何かを待っていた。
茶色いトラ模様の日本猫。
近づいてみる…野良なのに逃げない。頭をなでると目を細めて嬉しそう。
毎日仕事帰りにキャットフードをあげた。飼ってやりたいがうちのマンションがペット禁止のため、せめてごはんだけでも…
しかしなぜ野良なのにこれ程人間に慣れてるのか?
元飼い猫か?
人懐っこい性格の為か他にもファンが多くみんなに愛されていたが、それまで一度も飼い猫になったことはないそうだ。
…変わった奴だ。
そんな毎日が過ぎて二回目の冬のこと。いつもいるはずのその子がいない。
五日ほど過ぎてもまだいない。
探したいがどこを探せばいいのか見当つかず、心の中で『出ておいで』を繰り返す。
…出てきた!
が、元気がない。よくみると口から血を流していた。あわてて近所の動物病院へ。
腎臓の病気で体の毒素を分解しきれず口内炎を併発、おそらくあと一週間が限界と言われた。人間では人工透析という手段があるが猫では無理らしい。
ともかく家に連れて帰り翌日別の病院へ。
診断は同じだったが皮下注射で乳酸リンゲル液を毎日与えることで延命は可能性あり、とのこと。
もはやマンションがペット禁止など気にしてられない、毎日通院。
マンションも病院も慣れない環境なのにおとなしくついてくるのが
どうしようもなく愛おしかった。
しかも非常に賢い猫。おそらく日本語が理解できていた。
『そろそろ病院行くから今のうちオシッコいっとくねんで』と言うと、いそいそとネコトイレに向かう。
『爪研ぎはコレ使うねんで』とカーペット状の板をあげると喜んでバリバリ…他の場所ではやらない。
あの子が言いたい事もなんとなくわかった。
冷蔵庫に向かってお座り、顔だけこっちを向いてる(写真はその状態)
のは『カニかまちょうだい』って事…笑
一週間と言われた命が1年と1ヶ月もちこたえた。
しかもその大半を比較的元気に過ごしながら最期まで必死に生きた。
命を軽くみる人間がもしいるんなら動物を見習うべき。
今は天国で毛づくろいでもしてるかな?
思い出すと泣けてくる。
きょうはあの子の月命日だ