猫夜叉さんとモバ友になろう!
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- 2022/9/10 21:58
- 儂が三年間、室長だった頃の昔話。
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- 創立百年の元旧制中学校では級長の事を昔ながらに室長と呼称。その室長に3年間選ばれ続けた儂。卒業の日、担任→3年間ご苦労さん。室長は流石に自由民権運動を起こし、衆議院を作った人の子孫だけの事は有ったな。大学には推薦状を出しといたからな、だと。実は儂は担任の息子の命の恩人でもある。夏休み中の補習授業の事。儂の受験科目に地理は無いが、担任の授業が落語を聞いているかの様に面白いから、道楽で受講。→とある日、窓際の席に座った儂は、担任が校舎と校舎の間の校庭にカローラ(中古で、担任はボローラと自嘲)を停め、駆け出して来るのを笑いながら見ていた。なんせ、停めたのは始業の3分前。そこから校庭を抜け、3階まで普通なら、走っても5分はかかる。しかし、さすがに元陸上選手だけあり物凄い勢いで教室にゴール。なんと遅刻3秒前。起立、礼、着席。これより橋本先生の地理の補習授業を始めます。先生、宜しくお願いします。と始業を告げると、ハアハア息を切らしながら、危なかった。来る途中で息子のオシメを換えてたら、時間をとられ危なく遅刻するところだった。それでも、遅刻をしない儂は流石だな。もしかすると教師の鑑かも。皆も先輩を見習えよ、と自画自賛(同じ高校の先輩)。しかし、その日は、テスト中心で、得意の落語授業も冴え無く(ノ_・。)、つまらなかったから、儂は窓の外3階下の担任の車を眺めていた。→息子を乗せてると聞いたけど、今日は暑いよ。クーラー効かせてる?と。すると、車の中で、担任の息子が、窓から窓へ移動し、遠目にも泣き出したのが見えた。声は聞こえないが窓を叩き泣いている。あっ、クーラーを忘れたなと察知した儂→普通なら、子供が泣いてますよと言うところ→先生、車が揺れてますよと、儂の一言。瞬時に担任の顔は真っ青となり、来た時以上の勢いで駆け出した。何事かと騒ぎ出した皆に、たぶんクーラーの効かない車にオシメを換えた息子を置き忘れたんだと思うよ、と簡単に説明。皆して、3階の窓から、カローラ=ボローラを観察。救助に至るまでのレコードは2分30秒弱。早っ、助け出された息子は→パパ!バカとか何とか、泣き喚きながら、抱き上げた父を両手で叩き続ける。→賢いなオシメをしていても誰が悪いのか分かるんだとか、皆で盛り上がる。車のドアを開け、担任が息子を抱き上げた時には一斉に拍手。でっ、泣き喚きながら担任を叩く息子を見た時には大爆笑だったね。