のりばななさんとモバ友になろう!
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- 2018/11/2 21:02
- 頑張ったこと
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- 死んでやっと母の手を握った。
警察が母を連れてく時はあり得ないくらい泣いてみっともなかった。
大嫌いだけど、可哀想な事はさせたくない。
家族葬だけど、地味なババ臭い葬儀じゃなく、可愛らしい、母親の毒が抜けたような葬儀にしたいとおもった。
最後、私の作ったダシ巻き卵、よく食べてましたね。
味噌汁、ダシを昆布ダシに変えてよく飲むようになりましたね。
私が食べようとするとずっと見る。「食べる?」と聞くと頷く。
そのお皿ごと母にあげてみる、一生懸命不自由な手で食べる、愛おしかったのかも知れない。
勘違いかも知れない、それでもその時間をくれて有難う。
ボケてくれて、少しでも私に笑顔を向けてくれて有難う。
警察から戻って来た母親の服はオムツと一緒に入ってるからすぐ洗って干した。
棺桶に入れる服、こんなに入れるもんじゃないよね、私分からないよ。
部屋は、母親がリハビリで使ってた風船が転がってて、介護ベッド、車椅子、最近凄く良かった介護用の端、何より死んだ夜まで飲んでたお酒2缶を見て涙がボロボロ出て来る。
嫌いかどうかじゃない、生きてた人間がスカッと居なくなってしまう事の怖さでいっぱい。
まだまだ、まだまだまだまだ、今度は父が心配だし、いよいよ本物の一人になる準備が必要になる。
明後日は火葬する前一緒に寝てみよう。
一緒に笑って街を歩いたことがあると想像をしてみよう。
私に向けた手は、殴り続けたものじゃなく、微笑んで撫でられた手だと想像しよう。
死んでまで文句言うな。バカにするな。笑うな。
やっぱ記憶が邪魔してダメかもだけど、それでも頑張ってみよう。
ほんと、最後まで嫌味だったな~
初めて旅行行っって帰って来たその日に死ぬんだもん。
結局私をどこにも行かさない事に成功してる。
死んでも憎たらしいよ。
猿田彦、親を守ってくれて有難う。
この家を護ってくれて有難う。
- 死んでやっと母の手を握った。