エヴァレット改さんとモバ友になろう!
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- 2011/11/14 17:36
- 着地点
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出張で顧客と商談後、支店長が運転を交代すると言い出した。
連れて行きたいところがある。食事をしようと言う。と。
しばらく走ると
そこは…
私の行きたかった、
蕎麦の懐石料理の店だった。
女将さんが出迎える。
御予約の2名様ですね?
お待ちしておりました。
中へ御案内いたします。
国会議員や歌手、芸能人、プロスポーツ選手のサインや写真が並ぶ。
私には理解できる。
この店は紹介無しでは簡単に予約なんかできない。
値段もかなりする。
一人、一万円では済まない。
支店長が歴代オーナーに相談し、私の好みをリサーチし、一生懸命頼み込み、紹介してもらい、予約受付したのだろう。
支店長の謝罪の言葉は
もう私には不要だった。
女将が一品、一品、
料理の説明や掛け軸などの説明をする。
食べた事のない食材。
変わった料理法。
素晴らしい中庭。
全てが超一流だった。
二人でお店の全てを堪能する…
2時間は
あっという間だった。
食後に女将が中庭の植物を散歩しながら説明した。
喫煙所でパーラメントのメンソールを吸う私。
そこへ支店長も現れ、
赤ラークを吸う。
支店長が一言だけ言った。
今日は超一流の店に相応しい人物を連れてきた。
これからも会社をよろしく頼む。と。
了解。とだけ私は答えた。
彼の精一杯の誠意だった。
プライドも捨て、必死で各方面を一晩中探し、ようやく予約できたのだろう。
私のチカラでは
あの店には入れない。
いつか大物になって…
くらいの夢だった店だった。
着地点です。
会社はお互いに辞める事なく、このまま継続し、
盛り上げていこうと
決めました。
蕎麦懐石が食べられた喜びではなく、支店長の私の必要性の自覚と、繋ぎ止めるための見えないところでの必死の努力が
伝わったから。
ここでゴネると男が廃る。
このへんが着地点ですね