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    • 2009/8/17 2:16
    • ちょっと面白い話を…ラスト
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    • ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。



      最後の部屋は何もない部屋だった。


      思わず僕はえっ、と声を洩らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。やっと出られる。そう思ってね。


      すると再び頭の上から声が聞こえた



      『最後の問い。
      3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。
      殺すとしたら、何を選ぶ』



      僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。
      するとまた、頭の上から声がした。



      『おめでとう。
      君は矛盾なく道を選ぶことができた。
      人生とは選択の連続であり、匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、匿名の生のために匿名の死がある。
      ひとつの命は地球よりも重くない。
      君はそれを証明した。
      しかしそれは決して命の重さを否定することではない。
      最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。
      出口は開いた。
      おめでとう。
      おめでとう。』



      僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。とにかく全身から一気に力が抜けて、フラフラになりながら最後のドアを開けた。


      光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。


      三つの遺影があった。
      父と、母と、弟の遺影が。
      これで、おしまい」



      彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。


      こいつのこの話は何なんだろう。
      得も言われぬ迫力は何なんだろう。


      そこにいる誰もが、ぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。


      僕は、ビールをグっと飲み干すと、勢いをつけてこう言った。



      「……んな気味の悪い話はやめろよ!楽しく嘘の話をしよーぜ!ほら、お前もやっぱり何か嘘ついてみろよ!」



      そういうと彼は、口角を釣り上げただけの不気味な笑みを見せた。


      その表情に、体の底から身震いするような恐怖を覚えた。


      そして、口を開いた



      「もう、ついたよ」



      「え?」



      「『ひとつ、作り話をするよ』」



      終わり



      この話みんな理解できたかなemoji

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