▼ユキ★▽さんの日記

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- 2014/10/9 6:28
- 紅い月
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- 2014/10/8 19:30 中東某国外人部隊ベースにて
  
  「なんか気持ち悪い月だな」
  
  「あぁ･･お前聞いたことないか？月の紅い夜は何処かで誰かが悪巧みをしてるって」
  
  「はぁ？どんな悪巧みだよ？」
  
  「そりゃ･･コイツを飛ばさなきゃいけない程の飛び切りヤツさ」
  
  一ヶ月と少し前･･。
  俺は澱んだ下水の中に居る様だった･･。
  
  また病院に舞い戻っていたのだ。もう入院はしないと心に刻んでいたのに･･、情けねぇ！
  
  病棟の様子も違っていた。喋れる連中の多くは薬物依存である。ここんところ世間では脱法ハーブのニュースが飛び交っていたが、俺が思ってた以上に深刻のようだ。
  
  特にタバコ部屋の利用者に顕著で、オーソドックスな精神疾患者の方がマイノリティである。
  
  そんな環境のせいか、俺はなかなか安定飛行に入れなかった。何時もは一ヶ月ぐらい経つとメンタルは上昇し、退院まで保つのが定石である。
  
  環境の他にも、加齢や入院に慣れて仕舞った事が要因かもしれない。
  
  そんな澱んだ空間に光が舞い降りた。彼女は長い肢体を持つ赤毛である。そう金星人の女。
  
  曇りガラスが消し飛ぶと柔和な目が俺を包んでいた。
  
  と思えば、俺を切るような鋭い目に変わる。So Wild Cat！それもアラブ産のような･･。
  
  俺は彼女に魅せられ、諦めかけていた未来を繋げることが出来た。
  
  まだ始まったばかりなんだ！。彼女のSOSに俺は無力だけど、ここで終われない。
  
  86セイバーもサイコガンも持ってないけど、やれることをヤルだけさ。ロド麻薬みたいに夢中なんだ。
  
  こんや企むのさ。