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- 2025/3/1 20:45
- 企画展「水野広徳」
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- 非戦の論陣を張った軍事評論家~水野広徳(ひろのり)
愛媛県生涯学習センターでは、3月9日まで、標記の企画展が開催されており、今日は休みだったので観に行った。太平洋戦争の20年以上も前に、アメリカとの戦争の回避を訴え続けたのが軍事評論家・水野広徳だった。
水野氏は1875年旧松山藩士の家に生まれ、苦学の末に海軍学校を卒業し、日露戦争時は水雷艇長として功績を立てた。その傍ら執筆した戦記「此一戦」も広く読まれた。しかし、第一次世界大戦の実情をヨーロッパへ視察に行くと、近代戦争のもたらす悲惨な戦禍と戦勝国といえども荒廃した国土を目当たりにした。そして、海軍と決別し、平和主義の評論家に転身し、戦争へ向かう社会情勢に真っ向から抗う言論活動を展開した。論文を掲載した雑誌が発禁処分となることも多々あったが、決して信念を曲げることなく筆を執り続けた。
1945年8月に日本は敗戦国となったが、水野も同年の10月に腸閉塞を起こしこの世を去った。水野氏の評価が上がるのも死後である。
今年は戦後80年となるが、世界を見渡すと未だに紛争の絶えない地域もある。その地域のリーダーには水野広徳展を是非観に来てもらいたい。
- 非戦の論陣を張った軍事評論家~水野広徳(ひろのり)