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- 2025/7/2 11:03
- 半夏生にタコを食べる? (3)
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- 関西の方は半夏生など夏場のタコを、実際どのようにして食べるのでしょうか。
「わさび醤油や酢味噌をつけて食べる『タコぶつ(ぶつ切りにしたタコの名称)』、
さっと塩をふったキュウリと合わせた『タコとキュウリの酢もみ』などです。
私は大阪人で実家が海産物を商っていたこともあり、夏の膳にはそれらが週に3~4回、ほぼ一日おきぐらいに登場していた記憶があります。
もちろん半夏生には、毎年タコを食べていました。
半夏生の行事食に限らず、私たち大阪人は本当にタコ好きだと思います」(北野さん)
タコ以外にも、半夏生ならではの食文化?
関西の半夏蛸以外に他の地域でも、半夏生ならではの食文化が存在するのでしょうか。
「半夏生には、麦の収穫祭の意味も込められているようです。香川県では農家の忙しさがひと段落した半夏生の頃、麦刈りや田植えを手伝ってくれた人たちに、うどんを振る舞い、労をねぎらう習わしがあったといいいます。
関西でも山間部にあたる奈良県吉野川以北の郷土菓子に、半夏生の日に食べられる、小麦ともち米を混ぜた餅に黄粉をまぶした『半夏生餅(はんげしょうもち)』があります。
他にも小麦団子を食べる地方があるようです。
昨今は中山間部などに住んで自給自足を目指す人や、田畑を借りて作物づくりに汗をかく人々が増加しています。
半夏生の田植え後にタコを食べつつ、互いの労をねぎらうという素朴で素晴らしい風習が復活することを、個人的に願っています」(北野さん)
7月1日は半夏生の風習に思いを馳せ、田植えや麦刈りの大変さも心に留めつつ、タコを味わってみてはいかがでしょうか。
参考資料
『大阪食文化大全』(笹井良隆/西日本出版社)、
『年中行事事典』(田中宣一・宮田登編/三省堂)、
『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』(白井明大/東邦出版)、
『日本各地の味を楽しむ 食の地図』/岸朝子監修/帝国書院
情報提供:ウェザーニュース
- 関西の方は半夏生など夏場のタコを、実際どのようにして食べるのでしょうか。