三浦の梅-新さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2025/5/5 10:25
- 鯉のぼりの3つの秘密 (2)
-
- コメント(0)
- 閲覧(3)
-
-
- 鯉のぼりは真鯉と緋鯉の2色のみだった!?
♪屋根より高い鯉のぼり
大きい真鯉はお父さん
小さい緋鯉は子供たち
おもしろそうに泳いでる♪
これは誰もが口ずさんだ端午の節句の童謡「こいのぼり」の歌詞です。
でもちょっと不思議に思われませんか?
なぜ、お母さん鯉が出てこないのでしょう。
「現在の鯉のぼりは、緋鯉がお母さんを表現しています。つまり黒=お父さん、緋=お母さん、青=子供という色分けです。
確かに童謡に歌われていないのが不思議ですね。
ですが、この童謡が作られた明治時代、現実には青い鯉が存在しないため、鯉のぼりは真鯉と緋鯉の2種類しかなかったのです。
それに明治時代は厳然とした父長制の時代です。母親の入る余地はなかったのかもしれません」(秀光人形工房)
秀光人形工房によると、現在のカラフルな鯉のぼりが生まれたのは戦後、それも1964年の東京オリンピックが契機ということです。
「黒・緋、これに青・緑など様々な色が加わったのは、五輪マークの五色のシンボルからヒントを得た若手職人のアイデアだといわれています。
ちなみに、『次男や妹が生まれたらどうすれば良いか』という質問をいただくこともありますが、最初のセットにはない緑などの色を足すことをお勧めしています」(秀光人形工房)
先端に付いている飾りの正体
先端にある「矢車」と「籠玉」(回転球)
もう一つ。鯉のぼりには不思議な飾りが付いています。上部で回転する風車みたいな「矢車」、
それに最上部の「籠玉」(回転球)です。
「これは〈招代〉の代わりに付けられたものです。
階級社会であった江戸時代には、上流階級でないと招代を付けることが許されませんでした。
しかし、何も付けないわけにはいかないので、神棚に上げるお榊や杉の葉をてっぺんに結わえて代用し、庶民階級が豊かになってくると、丸い籠玉を揚げるようになりました。
そして華やかな矢車が生まれると、一気に主流となって今日に至っているのです」(秀光人形工房)
こうして鯉のぼりの発生や変遷を見てくると、お子さんのいる家庭で揚げられる鯉のぼりに対する見方が変わってきます。
大空を泳ぐ鯉のぼりには、日本人の自然観や価値観が表現されているのです。大切にしていきたい文化ですね。
取材協力/秀光人形工房
情報提供:ウェザーニュース
- 鯉のぼりは真鯉と緋鯉の2色のみだった!?