三浦の梅-新さんとモバ友になろう!
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- 2025/5/1 8:01
- 5月の呼称いろいろ (2)
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- 【月不見月】(つきみずづき)
梅雨の時期は、厚い雲におおわれて、月がめったに見られません。
そこから、旧暦5月は「月不見月」とも呼ばれます。
この時期の夜の暗さを、「五月闇(さつきやみ)」といいます。
電気のない時代、月があるのとないのとでは、夜の暗さは大違い。
闇夜の続く日々を、昔の人々はどんな思いで過ごしたのでしょうか。
【梅の色月】(うめのいろづき)
梅雨は、梅の実が熟する頃の長雨なので、「梅雨」と書くようになったといわれます。
旧暦5月頃は、梅の実が熟す時期。
青い実が、次第に黄色く、赤く色づいていきます。
そこから、「梅の色月」という異称もつけられました。
また、「梅月(うめづき・ばいげつ)」も、旧暦5月の異称です。
【午月】(ごげつ)
「午月」は「端午(たんご)の節句」が行われる月という意味で、5月の異称です。
「端」には、初めという意味があります。
端午の節句は、本来は月初めの午(うま)の日の行事でしたが、のちに5月5日になりました。
この時期は、疫病や害虫に悩まされたことから、端午の節句に、邪気を払い疫病退散を願ったそうです。
【田草月】(たぐさづき)
「田草月」も、5月の異称です。
「田草」は、田の中の稲に交じって生える雑草のこと。
この頃になると、どんどん生えてきます。
田草を取り除く作業は、「田草取り」といって、田植えの後の大事な仕事でした。
田草は、抜いてもすぐ生えてきて、稲の生長を妨げます。
ですから、何度も行わなければなりませんでした。
【橘月】(たちばなづき)
旧暦5月は「橘」の花が咲くことから、「橘月」という異称も持っています。
橘はミカン科の植物。
その花は真っ白で、さわやかな香りを放ちます。
~さつき待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする~
(よみ人しらず『古今和歌集』)
この歌から橘は、別れた人や過ぎ去った日々を思い起こさせる花となりました。
今の5月と、旧暦の5月とでは、ずいぶん季節感が違いますね。
でも、現在の5月でも、橘の花が咲きます。
その香りから、昔の人々の暮らしをしのんでみるのもいいかもしれません。
そして、来たるべき梅雨を念頭に置きつつ、光あふれる現在の5月を満喫しましょう。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)おそばさん⇒画像1
情報提供:ウェザーニュース
画像は(1)、(2)共に同じ。
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