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- 2010/3/18 3:51
- 巣立ち
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- 私は四人兄弟の六人家族で育ちました。そのため、家に帰れば必ず誰かと顔を合わせている毎日で、ひねくれ者の私としては、とにかく親兄弟が疎ましくてしょうがない存在でした。
“早く一人暮らしがしたい。独立して自分の力だけで生きていきたい”
もう中学生の頃ぐらいからそんなことを願っていたでしょう。別に家族と喧嘩していた訳ではありませんが、とにかく子供の頃から大人びていて、いつも妙に冷めているヒネたガキだったのです。
そんな私が実家を出たのは二十歳の春。念願の一人暮らしに胸膨らませ、希望に満ち満ちての旅立ちでした。ところが、一日一日と時が経つにつれ、体の芯から震え上がるような大きな不安感を覚えたのです。
水滴の落ちる音でさえも響き渡る静寂、自分以外の生物が存在しないのではないかと思わせるほどの冷めた空気、そこにいて当たり前だった人達がいなくなるということが、ここまで大きな事実だとは思ってもみませんでした。またそれは同時に今までの自分がどれだけ恵まれた環境にいたのか、痛感させられる現実だったのです。
同じ屋根の下に自分を愛してくれる人がいる、例え会話は少なくても、人の温もりを身近に感じられる環境にあるという幸せは、なくして初めて気付いたものでした。
それから私がどうしたのか、それはまたの機会に書いてみたいと思います。いずれにしても私にとっての一人暮らしは、本当の意味で巣立ちだったと思います。
- 私は四人兄弟の六人家族で育ちました。そのため、家に帰れば必ず誰かと顔を合わせている毎日で、ひねくれ者の私としては、とにかく親兄弟が疎ましくてしょうがない存在でした。