〝猿ヶ堂〟さんとモバ友になろう！
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい！
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- 2008/9/22 10:20
- 着信アリ
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- ワシは行き付けの立呑屋へ行った｡ いつも通りの一人酒なもんじゃから､ｶｳﾝﾀｰ席で肩肘をつきながら､手酌酒を楽しんどった｡ 仕事帰りのうつむき気味なｻﾗﾘｰﾏﾝや､定年過ぎた感満載の呑んだくれのｵｯﾁｬﾝなど､良くも悪くもｱｸの強いﾒﾝﾂが集う､こういう場所とｼﾁｭｴｰｼｮﾝじゃから､隣同士になった知らんｵｯﾁｬﾝなんかにも気軽に話し掛けられるし､妙に仲良くなったりもする｡ その日も例外じゃなく､後からやって来たｵｯﾁｬﾝが､空いとる席を探してｷｮﾛｷｮﾛしとった｡ 暗黙の了解というか､ﾏﾅｰみたいなもので､ｶｳﾝﾀｰにおる客は場所を詰めて､空席を作ってあげるんじゃけど､ワシも同様に詰めてやったら､そのｵｯﾁｬﾝはワシの横に空いたｽﾍﾟｰｽに入り込んで来たんじゃ｡ ﾆｺﾆｺしながら､何やらﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言うとったけど､愛想は悪くない印象じゃった｡ じゃが､2杯3杯と酒が進んでくうちに､隣のｵｯﾁｬﾝのまろやかな視線を感じるようになったんじゃ｡ 顔は正面に向けたまま目を横へ向けると､ﾆｺﾆｺしながらワシの方を見とる｡ ワシも目が合った訳じゃし､軽く微笑み返したら､ここぞとばかりに話し掛けてきたんじゃ｡ 基本､ワシは話し掛けられても､受け身でおるんじゃけど､不満や愚痴等､つまらん話を呂律の回らん口調で話し出す､たちの悪いｵｯﾁｬﾝの場合は酒が不味くなるんで､ﾌﾙｼｶﾄか､最悪店を変えることにしとる｡ 裏を返せば､そういう輩が少なくないってことじゃな｡ じゃが､ワシの横のｵｯﾁｬﾝは印象通りの優しい口調で､当たり障りのないﾈﾀで話し掛けてきたもんじゃから､酒の進みも良くなって､予定よりもつい呑み過ぎてしもうたんじゃ｡ ふと時計に目をやると､いつの間にか終電が気になる時間になっとった｡ つづく… ﾋｯｸ♂
