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- 2009/9/19 0:19
- .hackの世界神話④
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- ―卑徒よりも卑しき者―
この、エルフへ対する仕打ちを不服とするものがあった。
神々との敵対を望まなかったエルフたちである。
彼らは天上の途へつめかけ、伏して神々に問うた。
「何故、我らまで裁かれねばならないのですか。我らはあなた方に刃を向けてはいないではないか」
神々は答えた。
「そうだ。しかし、ただそれだけではないか」
エルフたちはさらに問うた。
「それはどういうことですか」
神々は逆に問うた。
「ではお前たちは、お前たちの仲間が私たちに刃を向けている間、どこでなにをしていたのか」
エルフたちは答えて言った。
「神殿で、あなた方にお祈りをささげていました。あなた方に逆らう愚か者どもに、鉄槌が下されんことを、と」
神々は笑って言った。
「お前達はただ、命ごいをしていただけではないか!」
エルフたちは真っ赤になって黙ってしまった。
神々は突如怒りをあらわにして言った。
「身の程をわきまえぬ者より愚かな者、それはお前たちのことだ。卑徒よりも卑しき者よ、敬虔なるを己が潔白の証としたことを永遠に後悔し続けるがいい!!」
神々がそう言い終わるか終わらないかのうちに、天上の途の前に集まったエルフたち全ての尻から獣の尾がはえ、美しい顔は獣のそれと化した。
彼らは己が変わり果てた姿を見るなり、恥ずかしさに絶叫して世界の何処かへと姿を隠してしまった。
- ―卑徒よりも卑しき者―