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    • 2009/9/19 0:17
    • .hackの世界神話②
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    • ―生まれる命―


      弟神を失った兄神は永い間、弟神を悼んで泣いていたが、次第に孤独の辛さに泣き暮らすようになった。


      孤独に耐えられなくなった兄神は、自分の片目をもとに一人の神を創った。
      生まれた神は兄神を一目見るなり、こう叫んだ。

      「まぁ、なんて素敵な方なのでしょう」

      この一声で、世界に音が満ちるようになった。


      兄神と生まれた神は互いに名前をつけあった。兄神は創造の神『ソール』、生まれた神は豊穣の女神『ミュリン』という名を得た。
      次いで兄神は、この世の最も暗い場所に死者の国を作って弟神の魂をそこに封じ、死者の王『ケルヌンノス』という名を与えた。
      こうして、万物は名と役目を負うようになった。


      ソールは次々に神を生み出していった。生まれた神にミュリンが名付け、ソールが役目を与えた。ある者は太陽を司り、ある者は海を司った。ある者は糸紡ぎ機を司り、またある者はかまどを司った。こうして太陽は天を巡り、海は浜へ打ち寄せ、糸紡ぎ機は糸を吐き出し、かまどには火が燃え盛るようになった。


      ソールはまた、木や草、獣や鳥や魚や虫を次々に生み出していった。彼らは世界中に散らばっていき、住みやすい場所を見つけては、そこを己が住処とした。


      世界は生命で満ちた。


      最後に創られたのは『エルフ』であった。自身に似せて作ったこの生き物をソールは非常に愛し、あらゆる神とあらゆる生き物に、エルフへ祝福を授けるように頼んでまわった。


      どの神もどの生き物も、快く承諾してエルフへ祝福を授けた。


      これにより、エルフ達はどんな生き物とも言葉を交わし、どんな生き物よりも速く走り、どんな生き物よりも速く飛び、どんな生き物よりも強く、美しく、賢くなった。


      しかし、死であり闇である王、ケルヌンノスだけはエルフを祝福しなかった。闇を知らぬエルフ達は心の底まで光輝に包まれ、しかし、それ故にひどく無邪気な一面を持つことになった。

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