‡tukey‡さんとモバ友になろう!
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- 2009/1/28 4:17
- 痛み
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- 小さいとき弱虫だった。
夕暮れ時、
よく友達に泣かされて
家に帰ったものだ。
親父に強くなれと言われた。
自分も強くなりたかった。
その結果、
強さの意味をはきちがえた
思春期があった。
暴力を振りかざし、
弱者を痛めつけた。
それが強さだと思った。
周囲には自分にへつらい、
命令すれば言うことを聞く
者が何人もいた。
しかし、自分には
信頼できる友達が
居ないことを悟った。
中学三年間も終わりに
さしあたった夏、
急に寂しさを覚えた。
心底仲間を渇望した。
十人の自分に従う者よりも、
十人の仲間がいたほうが
価値があると気づいた。
あの夏の日から月日が流れ、
今は信頼できる愉快な仲間達
に囲まれて生活している。
望んでいた生活を
どうにかこうにか
手にすることができた。
しかし、自分の中にある
根本的な弱さは、
夕暮れの道を泣きながら
帰った、あの幼い頃と
何一つ変わっていない。
辛さや悲しみへの耐性は
今も変わらず人一倍もろい。
辛いことがあると
なかなか立ち直れずにいる。
すぐに辛いと感じる。
痛みに敏感なのだと思う。
そんな自分に嫌気
がさす時があるが、
仲間や周囲の人々のおかげで、
どうにかこうにか
ここまで生きてこられた。
痛みに強くなりたい。
ずっとずっとそう思いながら
生きてきた。
ただ最近になって、その想いは
そこまで頑なものでなくなった。
痛みを経験することは、
人の痛みを理解できること
に繋がる。
多くの苦しみを
経験した者のほうが、
他者の苦しみを理解し
共感することができる。
その苦しみを理解して
あげられるのだから、
きっと人に優しくなれる。
極端に言えば、
苦しんだことの無い者に、
苦しんでいる者の気持ちは
理解し得ないだろう。
優しい人になりたい。
人に優しくすれば、
人からも優しくされる。
そんな風にして
優しさの輪を描いていけば、
世界中が幸せになる。
苦しむことは財産である。
辛い経験は宝である。
悲しいことを乗り越えた者は
魅力的である。
そう思うようになった。
痛みに強くなることは
必要かもしれないが、
痛みに鈍感な自分にだけは
なりたくないと思う。
- 小さいとき弱虫だった。