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- 2009/9/9 9:56
- 28回目の『秋の気配』
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- 「港の見える丘公園」は横浜元町から急な坂を登った所にあります
「どこで会いますか?」
やり取りを続けていた手紙は、出会った夏から始まりもう10通を超えていました
1981年9月。スマ13歳の秋
「横浜に行こうよ待ち合わせは高島町の駅に、10時に」
二歳年上の彼女からの返事で僕達の初めてのデートが決まりました。
彼女は千葉の市川、僕は東京・大塚から今では考えられない早起きデート
ポケットには必需品『ぴあマップ』が
迷子にならないように前の晩何度も歩く道順を確認済み
それでも不安で、途中何度もトイレで見なおしたな
目指すのはオフコース初期の名曲 『秋の気配』で
あれがあなたの 好きな場所
港が見下ろせる 小高い公園
と歌われたところ。
彼女が初めて教えてくれたのは『さよなら』でも『YES・NO』でもなく『秋の気配』でした
「あんまり港は見えないね」
「小田さんが若かった頃はきっとまだ埋め立ててなかったんだよ」
「あの洋館、何かな」
「紅茶が飲めるって、書いてあったよ」
早い夕食は1963年創業の老舗洋食店『ローマステーション』で「地中海鍋セット」をこれもマニュアル通り
1200円くらいだったかな?
山下公園を端から端まで、氷川丸と今は無いマリンタワーを横目に歩きます。高島町から東急東横線で渋谷まで、後になる初めての恋人と手もつながないまま、この日は別れました
18歳の冬の別離までに、季節が四度巡るまでに、恋愛の試行錯誤を繰り返して、今でも残る胸の痛みを刻み、得たものと失ったものは比較できない位大きいけれど…
あれから28回目の秋
貴女の面影と途切れた言葉、そして教えてくれたこの曲が流れ…
僕のせいいっぱいの優しさを
あなたは 受けとめるはずもない
こんな事は今までなかった
僕が あなたから離れてゆく
今年もまた横浜の風景を思い出します
- 「港の見える丘公園」は横浜元町から急な坂を登った所にあります