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    • 2010/6/4 17:40
    • 佐ノ宮小説3※ネタバレ注意
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    • 「これって……」

      「見ればわかるだろ」

      自分でも結構恥ずかいことをやった自覚はある。
      だからそっけない返事をしてしまった。
      もっと言い方があるはずなのに余計に恥ずかしくなる。

      「ちゃんと言ってくれないと、私勘違いしちゃうよ?あとで違うってわかったら泣いちゃうかも……」

      思いがけない真剣な声。真っ直ぐに俺を見つめる澄んだ瞳。

      わかったよ。恥ずかしがってる場合じゃないよな。

      「正直、結婚してくれなんてまだ言えない。まだ駆け出しで、お前に迷惑しかかけないと思うし。でも、どうしても、お前を縛っておきたい。俺のそばにいてほしい」

      今日は決戦の日なるだろう。涙目になりながら、それでもなお真っ直ぐに俺を見つめるお前と、そんなお前が眩しくて、思わず目を細めてしまう俺と。

      「いつか、ちゃんと一人前になれたら、ちゃんとプロポーズするから……世界で一番幸せにするから、それまで俺に縛られてくれないか?そのリングを左手の薬指に付けて、俺のそばで待っててほしい」

      普段だったら絶対言えない言葉、想い。
      今日だけだ。こんなこと言うのは。
      でもこの気持ちに嘘は何もないから……
      全部本物だから……
      受け取ってほしいと思う。

      「ふふ……、これだけじゃ足りないよ。私を縛り付けるなら、佐ノ宮君の気持ちが欲しい。私だって佐ノ宮君のこと縛り付けたいよ……」

      「いいよ、いくらでもやる。それでお前が手に入るなら、かまわねぇよ」

      本当は六年前にもうやってたものだ。
      俺はずっとお前に縛られてた。ずっとずっとお前しか見えてない。

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