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    • 2010/6/4 17:40
    • 佐ノ宮小説2※ネタバレ注意
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    • 「なぁ、明日から新しく出すつもりのケーキ、試食してみないか?」

      「え?いいの?嬉しい!食べる食べる~」

      今日やることはとりあえず終わった。
      俺は用意していたケーキを取り出して、ゆっくりとお前の座るテーブルに置く。
      カシスを使ったムースとしっとりとしたビターチョコのスポンジ。一番下はタルトになっていて、それぞれ食べても合わせて食べても美味しい作りになっていたりする。
      明日から発売する新商品だっていうのは本当。
      でもこのケーキはコイツ限定の特別なものなのだ。
      ケーキを作るときは今でも緊張するし、出来るだけ丁寧に繊細にと頑張ってるけど、それでもこのケーキが今まで生きてきた中で一番緊張して作ったと思う。
      素人かってぐらい手も震えたし、変に力が入ったりして、何度も深呼吸を繰り返した。

      「いただきまぁす」

      語尾にハートが三つは付いてるんじゃないかってぐらい浮かれた声に、子供みたいな笑顔を見せて俺のケーキを頬張るお前。この表情を見るためにケーキを作り続けてるなんて知ったら多分驚くだろうな。

      「ん~、やっぱり佐ノ宮君のケーキが一番美味しいよ!幸せ~」

      少し色付いたほっぺにフォークをもったままの手を当てて、キラキラとした目で俺を見る。

      ホント、俺を喜ばせる天才だな。
      でもさ、今日はそれだけじゃないんだから、早く気付けよ。

      「あれ?佐ノ宮君。ケーキになんか……」

      フォークにカチリと何かが当たったのを不思議に思い、埋もれたソレを掘り出すお前を黙って見つめる。

      出てきたものが何かわかった瞬間、驚いたように俺を見た。

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