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- 2012/10/2 11:31
- 夜中にコッソリ。
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彼女が眠るベッドを抜け出した。
スースーと寝入る吐息を確認し、ソロソロと抜き足で歩く。
足音で気付かれぬよう、スリッパは履かずにおいた。
玄関を開け閉めする音で気付かれまいか、少しヒヤヒヤしたが、心配には及ばなかった。
カギをカチャリと閉め、夜の街に繰り出す。
彼女が目を覚ましたら、すぐに俺を探すだろう。
それまでに戻らなければ。
証拠も残しては行けない。
完全に消し去っておかねば。
小汚い路地を曲がり、暗い歩道を歩く。
土地柄か、夜中には大通りもトラックと酔客を乗せたタクシーくらいしか通らない。
ネオンの灯も少なくなりつつある、深夜1時半。
確か、あの店の営業時間は3時までだったはずだ。
来慣れたように振る舞わなければ。
一見さんの扱いは御免だ。
幸いなことに、今の時代はネットで下調べが出来る。
初めての来店だからといって、足元を見られたりはしたくない。
あった、ここだ。
よし、まだ営業している。
俺は躊躇せずにスッとドアを開け、中に入った。
店員とは目を合わさず、すぐに券を買い、席に着いた。
店員に好みを伝えると、店員もすぐに対応を始める。
慣れたものだ。
少し待つと、「こちらになりまーす。」とやってきた。
ネットで事前に色々と写真チェックをしてから来たので、実際に見た印象もそれとあまり変わらなかった。
結果から言うと、「あぁ、こんなものか」というカンジだった。
千葉県で一番の人気店と聞いていたので、少しガッカリしてしまったのだ。
こんなんだったら、新宿辺りの二流店でも勝てる。
良くも悪くも千葉のヤンキーが好みそうという印象だろうか。
水商売に入ったばかりの頃の俺だったら、この店でも満足していたかもしれない。
だが、少なくとも今はそうではない。
一応、気になる人のために写真を転載しておく。
http://img.yuuya.lovemanual.lovesick.jp/20121002_2688020.jpg