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- 2021/2/10 20:45
- ■ ぱぷ日記 [ ver 2021 ] (2) ■
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- 「無」
実際は何もなく、何でもなく、何の価値もない。
それは身に沁みて知っている。
それでも人は、そこに意味を見出したくなる。
自分が一番安心する虚像を探し出し、思い込み、信じ、崇める。
たとえそれが自分自身であっても。
依存なんて言葉は、心の奥深くに投げ捨てればいいのだ。
世界はこんなにも美しく、人生はこんなにも素晴らしい。
それでいいんだと、多分誰かがどこかで言っていた。
「夢は自ら掴むものだ」と、自慢げに語っていたある人が「俺を信じてついて来てくれる人達に、夢を与えたい」と、誇らしげに言ったとき
それを聞いたファンの大人達は涙を流し、無邪気な小学生は牛乳を吹き出した。
実際は何もなく、何でもなく、何者でもない。
結局そこにあるものは、代謝の連鎖で存続する何かであり、その何かもまた代謝の連鎖で別の何かを存続させている。
全ての代謝が終了したら、そこには何か残るのだろうか?
人生かけて言い続けた言い訳は、後に何を残すのだろうか?
年俸1億円アップの要求をのんでくれるまで、契約を拒み続けたある選手が「応援してくれるファンの方達に勇気を与えるために、どんなに辛くても頑張ります!」と、泣きながら叫んだとき
それを聞いたファンの大人達は涙を流し、無邪気な小学生は牛乳を吹き出した。
実際は何もなく、何でもなく、何者でもない。
今日もまた、まるで何事もないかの様に。
我が言い訳の日々は、ただ淡々と流れ行く。
- 「無」