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- 2020/11/23 3:04
- ■ ぱぷ日記 [ ver 2020 ] (4) ■
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- 「想」
記憶を辿り続けて行き着く最古のものは、言葉で考えたり感じたものではなく、何かのイメージの様なもの。
もしかしたら、まだ言葉で表現出来ない頃のものなのかもしれない。
それでもそのイメージが伝えるものは「命とは何か」という自問。
幼少期、それはずっと自分にとって大きなテーマだった。
時が経ち、いつしかそれは「生きるとは何か」に変わったが、疑問の本質はきっと何も変わっていないのだろう。
生まれてからずっと。
この世界の事を考え続けて来た。
そして世の中がどう変わろうが、人々がどう変わろうが、自分自身がどう変わろうが、それは変わらず同じ景色を映し出す。
ひとたび記憶のアルバムを開けば、鮮明に切り取られ保存された記憶の断片が、まるでそれこそが謎を解く鍵であるかの様に、今も色鮮やかに心を満たす。
どの断片も「たった今」であり、「現実」であり、「幻」でもある。
自分一人分でこの広がり。
当然世界には、無数の断片がとんでもない広さで散らばっている。
こんな大事なテーマをほっ放って、欲に駆られた人生を一喜一憂して生きるだけなんて、なんて勿体無い事だろう。
感情的に人を傷付け、快楽や欲求に耽るだけの生き方に何の意味があるのだろう。
教科書に刻まれる歴史も、語り継がれる名誉も、羨まれる程の財産も、たまたま残っただけのそんなただの断片に、何の価値があるのだろう。
時が流れ、宇宙の姿がより明らかになった時、これらの疑問はより大きな驚きに変わるに違いない。
気が遠くなる様な無数のストーリーが生まれては消え、消えては生まれ続けるこの世界で、一体何のために、0は無限を兼ねるのか。
気が付けば、今日もまた闇の中へと意識は消え行く。
解けるはずのない疑問を考え続ける事自体に、大きな矛盾を感じながら。
- 「想」