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    • 2010/4/12 23:05
    • ちょっといい怖い話
    • コメント(5)
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    • 白い杖を持った少年が夕暮れの街を歩いていた。
      「ねえ。きみ。」
      少年が振り返ると大きなマスクを着け、赤いレインコートを着た女が立っていた。
      「わたし。きれい?」

      少年は困ったように
      「わかんない」
      と答えた。すると女はすかさずマスクを外して
      「じゃあ。これならどぉおォォ?」
      女はにやりと笑い、その口は耳元まで裂けていた。
      「ごめん。やっぱりわからないよ。僕生まれつき目が見えないんだ。」男の子はサングラスをとって見せた。その目は白く濁っており何も写っていない事を示していた。

      「あ…」
      女は途方に暮れたように立ち尽くし目からは涙がこぼれていた。
      「ごめん…ごめんなさ…」
      「いいんだ。慣れてるから。でもお姉さんの声はとても綺麗だからとても綺麗なんだと思うよ」

      少年は杖を左右に振りながらサングラスを掛けなおしゆっくりと去っていった。

      「ごめんなさい…ごめんなさい…」
      女はその場に立ち尽くしたまましばらくの間ぼろぼろ涙をこぼしていた。

      この日を最期に口裂け女の噂はぱったりと途絶えたと言う。

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