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    • 2012/6/3 21:27
    • 「私」を巡る実験 ゲーム<Serial experiments
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    • lain>

      レスポンスの悪さに嫌気がさして暫く手を着けて無かった「Serial experiments lain」(プレイステーション)(以下lain)を本日クリア

      このlainはゲームとしてはカナリ特異なシステムを持っていて、イメージとしては「最果てのイマ」に近く、起動すると架空インターフェースの画面が表示され、その後は階層のあるデータ群をタダ解放していくだけというもの。

      lainは今から10年程前の、当時は目新しいメディアミックス作品群。連続的な実験を意味するこの作品は世紀末的な要請に因るものかはサテオキ突き抜けた難解さを持っている。

      アニメは主にネットワークを通して、コミュニケーションに対する実験が主だったのに対し、本作品は心理学的なアプローチでアイデンティティに迫るというもの。
      アニメに比べて話の筋は幾分かは理解し易いが、心理学の専門単語がポンポン出てきてEver17やシュタゲの様に用語集が無いため苦労する人がいるかもしれない。

      解放するデータは主に
      ・カウンセリングの記録
      ・レインの日記
      ・カウンセラーの日記
      ・カウンセリングの報告
      ・ビデオ
      で、ボイスレコーダーの用に吹き込まれた音声を聴いていく。(余談だが、声優の迫真の演技は、惜しみない賛辞を贈りたい出来。)

      全体的に重たく(カウンセリング+虐め、不登校のコンボな女の子の日記等を読むわけで)、個人的な感覚ではあるが「さよならを教えて」レベルのダウナー(鬱)ゲーと言える。

      10年以上前に発売され流通も少ない為、プレミア。運が良ければ叩き売りされているのを購入出来るかも知れないが、基本に12000円以上の出費は覚悟せねばならない。

      以下ネタバレを含みつつチマチマと感想

      先ず第1にこのゲームのシステムそのものに大きな意味を感じる。つまり、無数の記録群は此処の人物に対するデータでは無く、全体として"実験"のデータである。プレイヤーはデータを観ている例えば実験の研究者の視点と同義で、そのメタ視点は既にゲームの中に包括されている。

      さて、内容だが本作は"自分探し"的な作品の、金太郎飴的な"私は私である"という回帰の結末を用意しない。

      アニメ版で貫かれていた"記憶とは記録"という命題に対し此方は自己の記録化が行われる。思考ルーチンをデータ化した「私」はネットに置いて増殖し偏在する(この辺りはGhost In The Shellに近いものがある)。それは全て「私」。

      結末はアニメと略重なるが、アニメは進化として肉体を捨てたと言えるのに対し、ゲームでは自己の永続化(シュミュラークル化ともいえる)を目的としている。そして増殖するのはプレイヤーの頭にも。つまりプレイ自体が入れ子の構造になっている。

      僕は大満足でした。皆さんも如何?

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