神栩レフィさんとモバ友になろう!
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- 2016/7/31 13:53
- 愛すること、⑧
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- 母とりじぇのお墓の周りを綺麗にしていると
姉と妹から貰った小さな花束の根元が
蟻が掘り上げた土に埋もれていた。
引き抜いてみたら、長い葉だけ挿し木になっていた。
道理でこの葉だけいつまでも
青々としていたのか、と母。
命は不思議だと感じた。
猫にとって有害か分からない葉なので、
お墓から少し離して改めて植えた。
他に、
猫にお供えするのに
最適なハーブを育て始めた。
レモングラス、ローズマリー、セージ、キャットニップ、キャットミント、キャットタイム……。
猫に害が少ない唯一のハーブで
もっと早くに育て始めて与えてみたら、
あの子も喜んでいたかもしれない
という悔しさを
遠くにぶん投げても、ぶん投げても、
後から私を追ってくる。
(ちなみに、ローズマリーだけ、富山の祖母からもらったものを生前に見せたことがあるが、ちょっとほおずりするくらいで、夢中になるほどではなかった…)
キャットタイムと、キャットニップは、
今とても小さな可愛い花を咲かせているし、ミント類はとても良い香りがする。
ぐったりしていたセージは散髪すると
すぐに元気になったし、
りじぇにお供えしたあとの
お下がりでセージティーを入れると、
家族は喜んでくれた。
対してアロマ(精油)は、猫に毒として
悪い影響が出やすいと知ってから
戸棚の中にずっとしまいこんでいた。
でも、今もそうそう使う気にはなれない。
「~なら、もう使っても大丈夫」
などというのは、自分を許せない。
多分ユリ科の植物を二階に持ってこられると今でも怒る。
あの子のお気に入りだった場所に
ものをどーんと置かれると激怒してしまう。
あの子の生きた跡を、必死に辿る。
部屋にも、自分にも。
そんなことに縛られている。
でもいつまでも思っていたいから
それで良い、と思っている。
妹はそんなふうに周りを振り回す私に
『ものすごくうるさくてありえないほど近い』
という洋画を見せてきた。
亡くなった、という、非現実のようで
なによりも苦痛な現実、
自分の力が及ばない生々しさ、
自分と大切な人を
置いていくような時間の残酷さ。
多くの人との出会いを通して
亡くなった人を自分と同じく
愛する人がいることに、気付く。
その日、りじぇのふわふわの背に
顔をうずめる夢を見た。
- 母とりじぇのお墓の周りを綺麗にしていると