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    • 2011/12/19 14:04
    • 泣いた赤鬼
    • コメント(4)
    • 閲覧(51)
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    • 山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。

      赤鬼は人間たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家の前に
      ━━━━━━━━━━━
      心のやさしい鬼のうちです
      どなたでもおいでください
      おいしいお菓子がございます
      お茶も沸かしてございます
      ━━━━━━━━━━━
      と書いた立て札を立てました。

      けれども、人間は疑って、誰一人遊びにきませんでした。

      赤鬼は悲しみ、信用してもらえないことをくやしがり、しまいには腹を立てて、立て札を引き抜いてしまいました。


      そこへ、友達の青鬼が訪ねて来ました。

      青鬼は、わけを聞いて、赤鬼のために次のようなことを考えてやりました。

      青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする→そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる

      そうすれば、人間たちにも、赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう、と言うのでした。

      しかし、それでは青鬼にすまない、としぶる赤鬼を、青鬼は無理やり引っ張って、村へ出かけて行きました。

      ――計画は成功して、村の人たちは、安心して赤鬼のところへ遊びにくるようになりました。
      毎日、毎日、村から山へ、三人、五人と連れ立って、出かけて来ました。

      こうして、赤鬼には人間の友達ができました。赤鬼は、とても喜びました。

      しかし、日がたつにつれ、気になってくることがありました。

      それは、あの日から訪ねて来なくなった青鬼のことでした。



      ある日、赤鬼は青鬼の家を訪ねてみました。
      青鬼の家は、戸がかたく閉まっていました。

      ふと気がつくと、戸のわきには貼り紙がしてありました。

      そして、それに何か字が書かれていました。
      ━━━━━━━━━━━
      赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。
      もしぼくがこのまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。
      それで、ぼくは旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。

      さようなら
      体を大事にしてください。

      どこまでも君の友達 青鬼
      ━━━━━━━━━━━

      赤鬼は、だまって、それを読みました。

      二度も三度も読みました。
      戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました。

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