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- 2013/5/15 20:12
- なぜ「すぐ立ち止まった」のが警官なのか?
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めんどくさいのでサクサクいくよ!
さて、「すぐ立ち止まった」の動作主体を考える問題でしたね。
この問題を解くキーポイントは「助詞」にあります。
ね?
つまんなそうでしょ?
今回の場合は格助詞の「ガ」と、係助詞の「ハ」がどこまでかかるかが問題を解くカギになります。
まず格助詞の「ガ」は、文中の(怪しい男“が”)の「ガ」。
次、係助詞「ハ」。
文中にある(警官“は”)の「ハ」。
そして、ガとハの違い。
格助詞「ガ」は【いちばん近くの述語にかかり、文を越えてかかることは出来ない】というのが原則です。
係助詞「ハ」の場合は【文を越えてかかることができます】。
それでは、以上を踏まえてもう一度文章を見てみましょう。
住民から不審な男がこの近辺をうろついているという通報を受けて、警官[は]あたりをパトロールしていた。
近くのスーパーから怪しい男[が]出てきて、左手に道をとって歩きはじめた。
すぐ立ち止まった。
「すぐ立ち止まった」のは警官という答えでしたね。
おそらく「男」のほうが近くにあるから、こちらが主語だと思った人があるはずです。
しかし「ガ」はいちばん近くの述語にかかるのが原則。
だから「出てきて」の部分にかかり、「出てきて」の主語になります。
ただし、この場合はほかに主語になる語が無いので、「ガ」の支配力は文末の「歩きはじめた」まで及びます。
しかし文を超えることは出来ません。
一方で、「ハ」は文を越えてかかることが出来ます。
つまり、「近くの~歩きはじめた。」を越えて「すぐ立ち止まった。」の文にかかることができます。
これは、「ハの文越えのかかり」とか「ハのピリオド越え」と呼ばれます。
一度、問題文を一文にまとめてみます。
住民から不審な男がこの近辺をうろついているという通報を受けて、警官はあたりをパトロールしていたが、近くのスーパーから怪しい男が出てきて、左手に道をとって歩きはじめたので、すぐ立ち止まった。
このように一文にすると、主語が何かというのが多少は分かりやすいかなと思います。
今回の問題はハとガの支配圏の広さ(ハとガの大小関係)がキーだったわけです。
ハは大きくかかり、ガは小さくかかるのです。
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