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    • 2010/10/18 10:18
    • 表現って難しい
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    • 左右対象に並ぶ街灯だけが頼りの暗い路地が、延々と続いていた

      何かを求めぽつりぽつりと進んでゆく
      目先の遠くに、幼い少女が背を向けて、たまに振り返りこちらの様子を伺っている

      街頭の下の暗闇に佇む自分は、ただ真っ直ぐ歩いた


      不思議にも、ただ引き寄せられるままに少女に向かって歩いていた

      突如、自分の背後から街頭が次々と割れ、破片は飛び散りだした

      割れた破片は徐々に粒子レベルにまで細切れになり、ゆっくり自分に向かって迫り寄ってくる

      その粒子たちは螺旋を画きだし、その間を吸い込まれるように、気がつけば自分はその螺旋の真ん中を猛スピードで突き進んでいた

      この速さでは、もう既にあの少女を追い越しただろうな

      彼女は誰だ
      何をさせたかった
      何かを伝えようとしてたのか
      導かれるように、螺旋の中に身を委せる

      くぐり抜けた先には宇宙に放り出されたような広大な闇が待っていた

      重力というものが感じられず、深海を漂うようにその空間に身を委ね、何かが起こることを…時を待つことにした

      ここがどこなのかはわからない
      しかしこの闇の中、なぜか安堵している
      居心地の良さを感じている

      きっと、人は孤独を愛するんだ
      …人は、本当に孤独を愛するのか?

      少女の陰が脳裏によぎる
      彼女はどこへ行ったのだろう

      その瞬間、街灯の側にあったであろう柱の電線が、空間に捩り入り込み、その線が青白く輝きだす
      この闇を切り裂くようにピシッピシッと音を立てて
      切り裂かれた闇がガラスの破片のようになり、自分に向かって飛び散ってきた
      また自分に向かってくる

      ゆったりと、しかし確実にこちらに向かって迫ってくる

      後退りすると、扉一つを背後に、あの少女がいたことに気づかされた

      誰なんだお前は
      なんなんだコイツは…

      少女は全てを見透かすかのようにニヒルな笑みを浮かべ、こちらへ、と目で俺を誘う

      彼女は目先にある扉を開け、俺を先に追いやった
      扉の先には、元の街頭が並ぶ路地に戻っていた。
      振り向いても、扉も少女もいない

      あぁ…またか…

      俺はこの路地を突き進む

      おそらく永遠に

      永遠に進み続ける…


      彼女を知ることができるのならば

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