湖霧さんとモバ友になろう!
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- 2010/11/26 9:10
- 君がいれば何も…
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『リンク:∞てぃあ∞・湖霧リレー小説 まとめ/湖霧』
監禁されて、多分一週間が過ぎたくらいか。
「ご飯作ってきた。今日はヒロキスペシャル肉じゃがカレー風味だぜー」
ヒロキは、たまに来る。今の状況を楽しんでるように、彼は笑っている。
今はもう、ヒロキすら信じられない。それでも、周囲の状況を教えてくれるのは彼だけ。
私は今、香奈ちゃんと女水入らずで旅行に出かけている事になっているらしい。両親は、それで納得したそうだ。今ばかりは、二人の放任主義が憎らしい。
香奈ちゃんの狙いも、分からない。私を閉じ込めて、何をする気なのか。
「熱い内に食えよー」
へらへらしながら、ヒロキは私に器を差し出す。
ああ、どうしてこうなったのか。和斗は、どうしてるのか。
「ヒロキ、」
「ん」
「和斗は……どうしてる?」
「ああ、香奈が閉じ込めてる。何? 気になる?」
頷く。もう、こうなったら開き直るしかない。
ふ、とヒロキは笑った。
「助けたい?」
俺以上に大事だもんな、と言われた気がした。それでも、「うん」としか言えない。
まだ、残っている。
「協力してやろうか」
「……え?」
「ただし、」
ぎし、
「俺のお願い、聞いて?」