エルらんデスさんとモバ友になろう!
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- 2012/10/10 18:18
- 「ヤタガラス」
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- 光は麗達にも届いていた
その突然の閃光に急ぐ足を止める
「な!何!?」
驚きながら振り返るともう光はなく、すぐに爆音が轟く
(まさか!)
その時、耳に付けているインカムから雑音と共にかすかな声が聞こえる
「ジー…ジ…ジジ…麗…こえます…返答…ジ…います…ジジ…」
自分の声を届かせようと必死でインカムを手で抑える
「こちら麗!こちら麗!」
それでも雑音でハッキリと聞こえない、男性と少女をその場に置いて電波の良さそうな場所を何度も移動して探す
「こちら麗!ベース聞こえますか?こちら麗」
その交信は急速に回復していき麗の声がインカムの向こうに届く
「聞こえた!やった~!みかんちゃん繋がったよ~!あっ?先輩!大丈夫なんですか?って…今の爆発なんなんですかっ?!もう何がなんだか解んないです~」
慌ただしい会話がインカムの向こうから聞こえてくる。天真爛漫で明るいその声は一時でも安心感を与えてくれる
「ごめんなさい…とにかく今は、緊急事態なので手短に報告します。最終連絡の後、状況は一変し少女が危険に・私達は緊急と判断し少女救出を断行・その際標的と交戦・チーフは少女を庇って負傷・現在標的に追われレベルBで緊急搬送を要請します。少女は現在意識不明で外傷内傷ともに無し。先ほどの爆発は私達と関係無し。あと…」その先が急に言えなくなってしまった
「チーフが!!わかりました直ぐに要請します!みかんちゃん……」
向こうで慌ただしいやり取りが聞こえる、怪我人が出た事でかなり動揺してるのがハッキリと解る
(あと…)
先ほどの彼を説明しようした時…どう説明して良いのかが見つからず言葉を濁してしまった
「いえ…。あと、こちらへの増援は?」
(今はこの2人を増援に預けてすぐに彼の救出に戻らなくては)
「ハイ!先ほど本部北村2課と中部石毛3課が来てくれました。先輩の位置はトレースしているので北村さん達とはすぐ合流できると思います!が、第2種封鎖命令が出たので中部3課は範囲策定に入ってます」
「了解!では標的との再度接触が無い限りこの場で待機していま…」
言い終わる前に、もの凄い速度で足音が3つ近づいてくる
- 光は麗達にも届いていた