アニヤンさんとモバ友になろう!
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- 2018/6/24 12:52
- 乙姫 エピローグ
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- 前のダイバーが振り向き、後ろのダイバーを手招きしている。
ダイバースーツや 影の大きさから、どうやらカップルの様だ。
2人のダイバーは サンゴや海藻の中を抜け、大きな岩場の前に出た。
.....確か この岩場の先に、 以前 何か建物みたいな物が見えた様な。....
それを、確かめるのと、一緒に潜っている お相手に それを見せるのが、このダイビングの目的だった。
後ろから来るダイバーを待ち、そして2人で岩場を上がって行った。
そして、岩場を超えて その先が見えると言うその時、目の前に大きな白っぽい壁が現れた。
二人は動きを止め、その壁に見やった。
その壁は濡るみのある艶と、輝きを放ちつつ 上に伸びていく。
二人はただ ただ 見つめているだけだ。
やがて、その壁は方向を下に向け、二人の真横を漂い、そして ゆっくりと海藻の中に進んで行く。
...リュウグウノツカイ、....
二人は顔を見合わせた後、互いにうなづきあって、その後を追った。
リュウグウノツカイは、二人を気にする様子も無く、どちらかと言うと 二人が着いて来れる様にゆっくりと泳いでいる。
そして、二人を浅瀬へと 誘っている。
二人のダイバーは、まるで夢でも見ている様に、リュウグウノツカイとの海中散歩を楽しんだ。
だが その時間も、ボンベの酸素量から後 僅かとなり、名残惜しいそうに止めているボートへと帰って行った。
それを横目で見ながら、リュウグウノツカイは元の場所に帰って行った。
- 前のダイバーが振り向き、後ろのダイバーを手招きしている。