山口一♪さんとモバ友になろう!
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- 2008/9/16 22:32
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- 今日から9月いっぱい、連続小説に挑戦
「夜の散歩」
ススキの風に揺れる様。
月明かり。そして虫の音。秋の夜はいい。
いつもの散歩道を歩きながら、そんなことを思う。
家を出て、土手を川沿いに歩き、近くの神社に参拝。まだ早いが、秋も深まると垂れ紅葉が綺麗な境内。
境内を見渡せる縁側に座り、水筒に持って来たウィスキーの水割りを、二口、三口飲んで、また来た道を戻る。
風情がある。少なくとも、自分はそう思う。
鳥居をくぐり、いつもの境内、特等席に向かう。
違和感を感じた。その違和感がなんなのか…すぐに分かった。
いるのだ。先客が。特等席に。しかも…
年の頃はおそらく25、6の女…涼しくなった今頃にはそぐわない、薄手のワンピースに麦ワラ帽子…
そこだけまだ夏の様な空間に、違和感を感じたのだ。
声をかける。
「こんなところで、何をされてるんですか?」
不意に、女は顔を上げる。微笑みをたたえたその顔に、また、違和感を感じた。…そう、会ったことがある。そう、遠くない昔に。
続く
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