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- 2012/7/9 15:25
- アメリカの食育の現状を書き連ねる。
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- 国民の4人に1人が肥満。10人に1人が糖尿病。若年層に至っては5人に1人が肝機能に異常を抱え、回転絵(街の景色がマック、タコベル、ウォルマートの繰り返し)と揶喩されるアメリカ。
国民の殆どは食育の概念を知らず、中流層すらもマック漬け。貧困層は安いジャンクフードしか買えず、栄養価は偏り、上流になる程肥満は減り、貧困層になるほど肥満が増える。
政府の家庭向け食料支援制度「フードスタンプ」も、また学校給食までもがジャンクフード企業の市場となり、政府と彼らの圧力団体により、貧困層や子供達は危険性を知ることなく、ただ与えられるがままにジャンクフードを食している。連邦、州政府による健康的な給食プログラムもあるにはあるが、抽選制であり、予算がないためにそれを受けられる教育機関は僅かである。給食予算の少なさにより、子供の健康が蝕まれているのは、アメリカだけでなくイギリスなどの先進国共通の問題である。
こうなったのは80年代に蔓延した「新自由主義」の名の元に、国民の健康を保護する医療、教育、保険分野の整理、民営化、市場解放されたことが根底にあることは言うまでも無い。市場解放によりこれらがより効率的かつ合理的に運営されると言う理論に基づいていたが、医療費の高騰、国民の保険非加入、教育質の格差などの緒問題を生み出しただけであり、結果的にこれらの改革は「政府が国民の健康を無責任に放り出した」と言う結果だけを残した。そして莫大な医療費への恐怖から、アメリカでは栄養剤やサプリメントが莫大な利益を上げるようになり、しかし国民はそれでも安いからと言う理由で不健康なジャンクフードを食べざるを得ない。国民の医療保険加入者数は約4000万人であり、残りの2億人以上の国民が、日々心不全やガンに恐れるのではなく、発症した時にかかる医療費の恐怖に晒されている。また保険自体も採算、利益重視の非常にお粗末な内容であり「掛けときゃマシ」なモノである。
しかしオバマ大統領の「国民皆保険制度」には左派の民主党内でも反対意見が噴出した。
膨大な赤字は社会民主主義国家である日本にとって、何がなんでも解決せねばならない問題である。
だが一方的に医療や健康の予算を縮小するだけでは、アメリカの現状を日本に再現するだけである。
故にこれからは、いかに国民の健康意識を上げるかが課題である。そちらの方が、ヘビースモーカーの癌患者の医療費よりも遥かに安上がりなのは言うまでもない。
- 国民の4人に1人が肥満。10人に1人が糖尿病。若年層に至っては5人に1人が肝機能に異常を抱え、回転絵(街の景色がマック、タコベル、ウォルマートの繰り返し)と揶喩されるアメリカ。