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- 2012/9/28 22:47
- ルイナス中編
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- まさか文字数オーバーすると思わなかったww
…
進んでいくと突然ピアノの音のようなものが聴こえた気がする。
ここには誰もいないはずだ。気のせいだろうか?
…
いや違う。また聴こえた。
…
私はピアノの音のなる方へ向かった。
…
曲がり角を抜けると
少し広い部屋に来た。
すると黒い人影のようなものが大きな黒いものに向かって座っているのが見えた。
しかし人影はすぐに消えた。
この残された黒い物は…ピアノ?
かなり古く、木で出来てる所は老朽化して壊れている。
何より音が出ない。
何故だろう?
何故ピアノの音が聴こえた?あの人影は?
そう思った瞬間。私は目の前が真っ白になった。
ふと気が付くと綺麗な部屋にいた。
部屋の真ん中にピアノが置かれ、そのピアノを30代位の男性が弾いていた。
その周りを小さな子供二人が走り回っている。
話しかけたが男性は全く動じない。
3人は楽しそうな顔をしていた。
また目の前が真っ白に。
気が付くと今までいた廃墟に戻っていた。
今見えたものはなんだ…
まさかさっき見たのはこの部屋の記憶か?
この壊れたピアノは男性が弾いていた物なのか…?
この廃墟は一体なにが…
私はピアノの部屋を出ようと振り向いた時。
向こう側の部屋で子供であろう小さな黒い人影が走っているのが見えた。
…
今子供の笑ったような声が聴こえた。
さっきの幻覚で見た子供だろうな。
ポツ…ポツ…
雨が降りだした。
このくらいの雨ならまぁどうにかなるだろう。
私は先に進む。
廃墟の中央の広い部屋に来た。
おそらくリビングだ。
おや…
鳥の声が聞こえる。
あの赤いソファーから
…まただ。黒い人影が今度は傘をさしてソファーを濡れないようにしているのが見える。
近付くと人影は背景に溶けるように消えた。
部屋の真ん中に不自然に残された赤いソファー。そこには鳥の巣ができており2匹の雛が鳴き声を出していた。
聞こえたのはこの雛の鳴き声だったのか。
このソファーはかなり古くボロボロ。ツタや雑草が伸びている。
しかし何故だ。この部屋はこのソファーしかない。
生活形跡やガラクタの一つや二つあっても良いのだが…
そうであると逆に何故ここにソファーがある?
たった一つそれも真ん中にあるのは滑稽ではないか…?
様々な謎が浮かび上がった。
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