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    • 2008/8/22 0:35
    • 【小説】純愛11(キス)
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    • 『おぃ~っすコテ~!』
      元気いっぱいキシケンが声をかけてきた。
      『今日だよな!ハナちゃんの白雪姫!見に行こうぜ~!』
      そう、今日はハナの演劇部の公演の日だった。
      もちろんコテも行くつもりだ。
      放課後の体育館で今回の公演は行われる。まぁリハーサル公演の様なものだ。
      体育館に到着し席につくとキシケンが
      『ってかさぁ。まじキスシーンどうすんだろ~な~。ほらテレビドラマとかだとさマジチュ~するっていうじゃん!舞台もそうなのかなぁ。すげぇ楽しみ!』
      キシケンはかなり楽しそうだ。その横には不安そうなコテがいた。
      『ほ 本当にするわけねぇだろ…だ だって学校の演劇部だぜ?問題だろ…』
      動揺を隠しながらコテは話した。
      『冗談だよ冗談!』
      不安は拭えないまま辺りは暗くなり公演会は始まった。



      ハナの出番が来るとコテは心の中で「綺麗…」と囁きながら釘付けになっていた。当たり前だがそこにはいつもとは違う服装で、いつもとは違う雰囲気のハナがいた。



      舞台も終盤に近づき問題のキスシーン… キシケンが肘でコテをつつきながら
      『コテ!ここキスシーンじゃねぇ?!よく見とけよ!』
      しかし客席からだと実際にしているかどうかはわからなかった。
      『くっそ~うまい具合に見えねぇよ!やっぱさすがにやってねぇか~つまんねぇ』
      キシケンは残念そうだが、隣では胸を撫で下ろすコテの姿があった。
      あとでハナに直接聞こうと思うコテであった。

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