月うさぎ★さんの日記

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- 2007/11/13 21:39
- 蒼い月に恋をした白いうさぎがおりました。
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- 蒼い月の元へ行きたくて何度も何度も飛び跳ねるのですが白いうさぎの体は虚しく宙を舞うばかり…
  　
  恋しい蒼い月の元に行けぬ淋しさから白いうさぎは幾夜も幾夜も泣き続けました
  　
  やがて白いうさぎの流した涙は小さな湖になりました。涙で出来た湖には大好きな蒼い月が映っていました　
  偽りの月と知りながら白いうさぎは涙の湖に映る偽りの蒼い月の側を片時も離れようとはしませんでした
  　
  けれど…
  その湖が枯れた時蒼い月も消えてしまうことを白いうさぎは知ってしまいました　
  自分が涙を流し続けぬ限り偽りの月の側にすら居られぬことも…
  　
  青い月が満月になった夜…　
  偽りの青い月が映るその湖に白いうさぎは身を投げました
  　
  偽りの蒼い月の側にすらいられぬ我が身を悲しんでのことなのか
  偽りの蒼い月と知りながら永遠に側にいられる我が身を幸せと感じたからなのかは誰にもわかりませんでした。
  　
  雲の上から全てを見ていた神様は白いうさぎの亡骸を蒼い月の元へと運んであげました
  　
  月に映るうさぎの影はこうしてできたのだったら素敵だね…
  　
  でも…
  私はただ月を見上げるだけの
  月うさぎ…