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    • 2010/2/8 14:08
    • 小説ちっくな日記ww
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    • 今私は電車に乗っている。

      今日もまた遅刻だなあ、と、そんな自分に嫌気がさしながら、まだまだ睡眠を欲している頭を叩き起こす。

      偶然空いた目の前の座席にどっかりと座り込み、もう一眠りしようと目を閉じるが、せっかく叩き起こした頭をもう一度眠らせるのも勿体ないかと考え、長い間鞄の底に鎮座し、読もうともしなかった小説に手を伸ばす。

      電車の中で読むには少し恥ずかしさを感じる、スニーカー文庫というやつである。
      久々に読むとこれはこれで面白いものがあるな、という思いに浸りながら、ふと目線を本から外した。

      …斜め前にちょこんと座っているじいさんと目があう。

      もちろん電車なのだから人がいるのは当たり前なのだが。
      地球外生命体であったり、本当は存在していない人-だったりはしない。
      断じてそれはないであろう、うむ、きっと。

      そのじいさんと数秒間見つめ合う。
      なんなんだ、私にはそんな趣味はないぞ。
      そう思って慌てて目線を外す。
      危ない、危ない。
      私は今、小説というものを読むのに忙しいのだ。
      じいさんにかまっている時間などない!!
      そう思っていても、やはりなぜか気になってしまうのは人間の性(サガ)というものなのであろうか。

      もう一度、ちらり、とじいさんに視線を向ける。

      そこで私は。
      思わず顔を。
      背けた。

      みてはならないものを見てしまった、ヤバいな。
      そんな思考が頭を駆け巡る。
      なんなんだ、あれは!?
      やはり地球外生命体なのか!?

      もう一度確認するために小説で顔を隠しながら少しでも自然に見えるよう、視線を泳がせる。

      やはり見間違いではなかった!!
      あれは…なんなのだ。

      見るほどに怖ろしく、その怖ろしさからなのかは私には解らないが、笑いがこみ上げてくる。
      思わず小説で顔を隠し、平穏を装う。







      入れ歯(下)が半分飛び出し、
      下顎ガクガクと左右に振る。
      目を半分閉じかけたじいさんがいたのだった。


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