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- 2017/10/23 14:56
- 映画「メッセージ」
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- レビューとしてどう書くか、これは別れる作品だと思う。
ある日突然、地球上に12隻の宇宙船があらわれ、人類は緩やかな意思疎通が障害となり“彼ら”の来訪目的が解らずにいた。そんな中、宇宙人の翻訳を担うルイーズ・バンクスは“娘の記憶”と宇宙人に繋がりがあることに気づくのだが………。
科学的映画でありながら、この映画は詩を読むように深い解釈を与えてくれる。そしてSFの醍醐味でもあるアプローチも、近年のハリウッドに見られないリアリズムに富む。
アプローチのみで言うなら、この映画はスタニスワフ・レムを標榜している。自分の作品でも貫いていることだが、レムは「異質なものは、異質だから異質なのだ」という視点を我々に提供している。ゆえに映画では、まず人類の言葉が持つ概念が“彼らと共通か”という疑問からスタートする。
人類警鐘テーマでありながら主人公の心情までもが物語の核心に影響し、凡庸なファーストコンタクト映画と一線を画していると思う。実に素晴らしいSFだ。
テイストは押井守で映像はノーラン、物語はレムというのが感想。間違いなく名作の1本だろう。
- レビューとしてどう書くか、これは別れる作品だと思う。