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- 2016/10/31 18:26
- 映画『復活の日』
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- 『1982年の秋、人類は死滅した。南極大陸に863人の人間を残して…………一体なぜ、こんなことに………?』
この一文から始まる物語は、現代においてさえ“常にいつ起きても不思議ではない”世界の危うさを表しています。先だってアフリカで猛威をふるったエボラ・ウィルス、鳥を介して広がる新型インフルエンザ、そして薬剤耐性を獲得して“治療不可能”となった結核………人類はこの見えない敵とイタチごっこのような戦いを強いられているのです。
原作者の故小松左京は“細菌兵器”を用いて世界の破滅を描きました。この映画はSFでありながら、そうした“自然に隠れる悪魔の脅威”を見事に観客に伝えています。
そして何より、この映画は日本映画にあり得ないスケールの超大作として完成しています。まさに日本SF映画の金字塔と呼ぶに相応しい超大作です。が、それも当然………監督が深作欣二で、撮影に際して「徹底的に本物を撮る」ことにこだわった作品ですから
南極ロケでは実際の昭和基地と観測資材を用いて撮影し、登場する南極すべてが本物の南極なんです。しかもチリ海軍の全面協力により“南極の海に本物の潜水艦”を走らせてしまいます………もちろん現代では不可能
2時間半という極めて短い尺にギュウギュウに押し込まれた物語ですが、それが反ってスピード感を持続させ中弛みを許さない仕上がりになってます。
壮々たる日米英俳優の顔ぶれもさることながら、もうこの規模の映画を日本単独で撮ることは不可能でしょう。それほど別次元の日本映画です
- 『1982年の秋、人類は死滅した。南極大陸に863人の人間を残して…………一体なぜ、こんなことに………?』