ひろたん♭さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/20 23:56
- リアル赤鼻のトナカイ~第10話~
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「オヤジは俺と同じく19歳で研修に行き、20歳でDランクからスタートした」
(´Å`)
「最初こそ初級任務に当たってたが…少ししてからはまさに出世街道を突っ走ったらしい」
(´Å`)
「20歳でDランクのスタートから3年でCランクに昇格…Cランクったらトナカイの中でもエリートと言われるクラスだ。普通のトナカイなら生涯でCランクまで行ければ万々歳ってとこだな」
(´Å`)
「そっからしばらくして…30歳の時にBランクに昇格、大規模なトナカイ師団をも束ねる団長クラスになっちまった。」
(´Å`)
「その後35歳の時に史上最年少でAランクトナカイに認定。Aランクったら全トナカイの中でも最高峰……現代でもAランクに認定されてるトナカイは5頭しかいないしな…」
(´Å`)
「仕事はまさに順風満帆…文句のつけようもない」
(´Å`)
「……が、その反動は家庭にきた」
(´Å`)
「いつも仕事仕事で…俺の運動会にも…授業参観にも来たことないし」
(´Å`)
「母さんの誕生日も、俺の誕生日も祝ってくれたこともない」
(´Å`)
「同じ家にいるのにすれ違っている感覚……」
(´Å`)
「母さんとオヤジはいつもケンカばかりしてたしな、自宅ほど居心地の悪い場所もなかったよ」
(´Å`)
「まぁ…そんなオヤジも13年ちょい前に死んだけどな」
(´Å`)
「原因は何か器具の破損による事故…らしいが、詳しいことはわからず終いだった」
(´Å`)
「オヤジが死んだって聞いた時……正直俺は何も感じなかったよ」
(´Å`)
「いなくなって欲しい……そう思ってたヤツが実際にいなくなった…それだけだと思ってたからな…」
(´Å`)
「今でもオヤジのことは嫌いだし会いたくもない」
(´Å`)
「でも…なんでだろうな?俺…オヤジのこと何でも知ってるんだよな」
(´Å`)
「それに、ソリ引きとしてのオヤジは…………やっぱ尊敬できる…」
(´Å`)
「嫌いだけど……嫌いじゃない……みたいな、感じかな、わかりにくいけど」
(’Å’)
『……………………』
(’Å’)
『じゃあ……負けられないね……』
(’Å’)
『ソリ引きとしても…………』
(’Å’)
『いつか結婚した時には、父親としても………』
(´Å`)
「あぁ……そうだな」
この日
二人はいつまでも語り合った
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