ひろたん♭さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/11 1:06
- リアル赤鼻のトナカイ~第7話~
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- 田中トナカイは赤鼻トナカイを自宅へ遊びに来いと招いた
ニコニコしながら後をついくる赤鼻トナカイに対して
前を歩く田中トナカイの表情はどこか暗い
(’Å’)
『お家って言ってもお隣さんだから、帰るの少しくらい遅くなっても大丈夫だね!』
(´Å`)
「………そうだなあ」
(’Å’)
『僕、誰かの家に遊びに行くなんてはじめてだよ』
(´Å`)
「………………あぁ」
(’Å’)
『………………?』
赤鼻トナカイも、理由はわからずとも田中トナカイの表情の変化には薄々気づいていた
(´Å`)
「ついたぞ、まぁ……入れよ」
(’Å’)
『おじゃましまーす!』
田中トナカイの自宅
それはお世辞にもキレイとは言えなかった
内装も外装も、家具や生活用品なんかも年期が入り古ぼけた物ばかりであった
(’Å’)
『おとうさんとおかあさんはお出かけ?』
(´Å`)
「あぁ、今は誰もいないんだ」
(’Å’)
『田中トナカイ君のお部屋はどこなの?』
(´Å`)
「俺の部屋……は、ないんだ。見たらわかるだろ?広い家じゃないし……」
(’Å’)
『そーなんだー。ねぇねぇ、何して遊ぶ?』
(´Å`)
「なぁ…赤鼻」
(’Å’)
『ん?なに?』
(´Å`)
「その……家に来て、ガッカリしてないか?広くもないし、中も汚いしさ、お前の家とは全然違うだろ?」
(’Å’)
『え?あ…うん、違うといえば違うけど…それのどこがガッカリするの?』
(´Å`)
「俺はいつもこんな家で暮らしてるんだよ、その…貧乏だからな。ゲームもないし、遊ぶものなんて何も持ってないんだ。」
(’Å’)
『そっか。でもゲームなんてなくても遊べるよ?お家広くないならお外でもいいしね』
(´Å`)
「……何とも思わないのか?」
(’Å’)
『え?なにが?』
(´Å`)
「…………………」
田中トナカイにとって
貧しい自宅を見せるというのは、とても勇気のいることだった。
自分の貧乏を知られたために去っていった友達も過去にいた。だからこそ、自分をさらけ出すことに恐怖があった。
しかし、赤鼻にとって友達が裕福でも貧しくても、どんな環境だろうと、田中トナカイは田中トナカイに違いない。
態度を変える理由など何もなかった。
(´Å`)
「俺…すごく小さな事で悩んでたのかもな……」
赤鼻が何かしたわけではない。
しかし、赤鼻の何気ない優しさで田中トナカイは救われた
二人の友情はここから始まっていった。
- 田中トナカイは赤鼻トナカイを自宅へ遊びに来いと招いた