中ボスさんとモバ友になろう!
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- 2011/5/28 19:23
- 胸焼け注意報
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- 久々の日記。昨日の話である。
「お疲れ様一一」
サークルに足を踏み入れた時にいう挨拶が途切れたのは、入口すぐ右の光景を見てしまったからである。
椅子に座ったイケメン会長が、まるで人形のように女先輩を抱き締めていたからである。会長が付き合っていたなんて話はついぞ聞いたことはなかったんだがな……。
「ああ、中ボス君。今この部屋にいると胸焼け起こすよ」と、別の先輩が上っ面笑顔で言う。「特に後ろを向いちゃダメだ」
後ろ……いちゃつく会長達……ああ、なるほど。胸焼けという言葉にはそんな使い方もあったのか。
自然と頬が引きつってしまい、忠告してくれた先輩が「あちゃー」とか言うのを聞き流し、俺はホワイトボードに向かった。憎しみがこもった乱雑な文字でデカデカと記す。
『DEATH NOTE
○○(会長のPN)』
サークル一同爆笑してくれた。
しばらくはサークルで談笑し、それでは授業なので失礼しますとだけ言い残して教室へ。
その道中、別の先輩に会った。さっきの俺同様、授業がない空き時間にサークルで談笑しようという感じだ。その先輩に忠告。
「先輩、今行ったら胸焼けを起こしますよ」
「ん? どういうこと?」
さっき聞いた話によると、あの先輩達は丁度今日リア充になったらしい。知らないのが自然だろうが、これをすればだいたいは分かってもらえるだろう。
憎しみを拳に乗せて。手近な壁を思い切り殴るジェスチャーをしてみせる。
「ああ……、はあい」
間延びして笑顔でゆっくりと頷く先輩。眼が笑ってないのはお約束。
分かってもらえたし、いつまでも引き止めるのは悪いので、別れの挨拶をして去ることにする。
「それでは、お疲れ様です」
「ん、お疲れ」
そうしてサークルへ足を運ぶ先輩へ、内心一言。
あの光景を見たら余計疲れますよ?
- 久々の日記。昨日の話である。