ビンウイルスさんとモバ友になろう!
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- 2012/1/23 0:49
- 涙なくしては語れない(2)
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- 注意!
この日記は二部構成となっております。
本編を読む前には必ず
前回の日記
『涙なくしては語れない(1)』
お読みください。
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【前回までのあらすじ】
おじいちゃんが拾ってきた子犬を可愛がるビン…
(前回のあらすじが2行で終わるなら、前回の日記って何だったの?)
~~~~
そこへ、母が買い物から戻ってきました。
そして、驚き私に声をかけます。
「何?どうしたんその犬、どこの犬?」
「おじいちゃんが、ひろてきた」
「ひろてきたぁ?どっから?」
「河原…」
「あんた、それ、どーしょーおもてんの?」
「えっ……しらん…」
当時私は、『犬を飼う』という言葉もその意味も知らないほど子供でした。
ただ、
可愛いから、家においとけばいいやん。
そう思っていました。
「あかんよ。うちで犬は飼わへんよ。おじいちゃんに元の場所に返してきてもらうわ」
厳しい口調で母は言いました。
なんで?可愛いやん…
「生き物は、あんたがもう少し大きくなってからしかあかん」
無言の私の表情から、何かを読み取った母は、優しく諭しました。
でも、当時の私は
お母さんは犬嫌いなんやな
と思っただけでした。
その後、母とおじいちゃんが話し合って
母に『ダメ!』 と厳しく言われたおじいちゃんが
家からかなり離れた河原に子犬を抱えて捨てに行った…
犬が先に帰ってきた。
あれから20数年
その犬も、おじいちゃんも、この世にはもういない。
ただ
京都の片田舎には
その『犬の子供』3匹と
年老いた母が元気に暮らしている。
その犬の名は
『ビン』
若かりし母が名付け親だ。
ってのは
ぜーんぶ ウソ!!
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