ひゃくめさんの日記

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- 2011/10/30 14:54
- そして逮捕された②
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- 血がうっ血し、そのまるく角がとれた顔や折れた歯をみたら、
  やり切った気分がした。
  怒ったふりをしたつもりがしっかり怒ってた。
  僕の腕をつかんでいたのは、近くのビルの警備員と、さっきまでタバコを吸っていたサラリーマンのおじさんだった。
  とにかく落ち着きなさい、気持ちはわかるからな！
  落ち着きなさい！
  
  あたまごなしに暴力は駄目だと言うかと思いきや、ちゃんと通じてた。
  
  と、思ったやさき、奴はイスから立ち上がった。
  
  立てるのかよ?、
  あんだけやったのに？
  もう少し自分に体重があれば…
  ちがったかな？
  奴は羽交い締めにあっている俺をみる、そして自分の前歯がない事に気づいたようだった。
  表情が変わり
  とたんに僕に近づき手を伸ばしてきた。
  手を封じられてたが、とても落ち着いてた。
  足が自由だったからだ。
  大丈夫、ガードも攻撃もできる。何よりも…
  近づいてきた奴の股間をさすように蹴り飛ばした。
  これができる！
  そしてこれをすればだいたいの人が股間をおさえて前のめりで顔を差し出してくれる。
  ありがとう！その位置最高だ！
  警備員に掴まれてた左手をふりほどき、顔面にストレートをぶち込んだ。
  パシン！
  手応えがいい！
  ずっと俺のターンだ。
  奴はこんどは顔をおさえ体を真横に向けた。
  もう一人のても振りほどき
  ハンマーパンチを頚椎のあたりに落とす、体がゆれたがまだ倒れない。
  次に肘を背中に落とす。
  腎臓がありそうな場所にめいっぱい入れた。
  これでやっと奴は倒れた。
  
  なんて自分の技は威力がないのだろう、それともボディにあまりいれてないから？
  こいつの精神力がタフだったのか？
  一方的な展開だったけど、KOできなかった。
  なんでこんな虚しいんだろ。弱い者イジメしたのか？
  何のために強くなりたかったのか？
  複雑な気分だ。
  ただ、タイでビール瓶もったオカマとやりあった事がそうとう自分を強くしてくれたにちがいない。
  奴は体を起こすと、サラリーマンの足にすがりつき、
  助けて下さい！ころされる！
  とわめいていた。
  
  ああ？俺をころすんじゃなかったっけ？
  また頭に血がのぼった。